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「失活」の意味と使い方や例文!「変性」との違いは?(類義語)

【二字熟語】
失活

【読み方】
しっかつ

【意味】
化学物質などの活性が失われ、反応を起こさなくなること。不活性化。

【語源・由来】
「失」は「なくす。うしなう。うせる。」
「活」は「勢いよく動く。生き生きしている。」

【類義語】
変性

失活(しっかつ)の使い方

健太
ダイエットには酵素が効くって聞いたのに、全然効果がないぞ。
ともこ
失活酵素を取り入れているからよ。
健太
酵素にもいろいろあるの?
ともこ
活性化酵素を取り入れないと効果はないわよ。

失活(しっかつ)の例文

  1. 加熱処理で酵素を失活させる。
  2. どんな条件下でも酵素が失活しないための研究をしている。
  3. たんぱく質が加熱失活する。
  4. 虫歯の治療で神経を失った歯を失活歯という。
  5. 失活大豆粉は、青臭みやえぐみの原因となる酵素を失活させつつ大豆の成分を損ないません。

「失活」と「変性」の違いは?

失活」と混同しやすい語に「変性(へんせい)」があります。

変性」は、
①性質などが変わること。また、その変わった性質。
②たんぱく質のアミノ酸配列はそのままで、立体構造が変化すること。熱などの物理的あるいは化学的刺激によって起こり、ふつう生物的な活性は低下する。また、核酸の二本鎖の水素結合が切れ、一本鎖になること。
③細胞の代謝障害によって、異常物質が産生されたり形態的に変化したりすること。

という意味です。

変性」は、性質が変わること、熱などの刺激によって活性が低下することをいいます。

対して「失活」は、化学物質などの活性が失われ、反応を起こさなくなることをいうので意味が違います。

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