読み方で悩みやすい漢字の一つに、「出生」があります。
Q「出生」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「しゅっしょう」
- 「しゅっせい」
- 「しゅっしょう」と「しゅっせい」両方とも
このページでは、悩みやすい「出生」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「出生」の読み方は、「しゅっしょう」?「しゅっせい」?
出生の読み方は「しゅっしょう」「しゅっせい」のどちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「生」の音読みには「ショウ」「セイ」がありますので、どちらも読めそうです。
現在では「しゅっせい」を使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方となります。
正解は、③の「しゅっしょう」「しゅっせい」の両方です。
出生の本来の読み方は「しゅっしょう」であり、「しゅっせい」は慣用読みです。しかし、「しゅっせい」と読む人が多くなり一般化したために、どちらも正しい読み方となっています。
現在では、出生の読み方として「しゅっせい」が一般化し、「しゅっしょう」と「しゅっせい」の両方が使われています。
国語辞典でも表記の仕方が分かれており、「しゅっせい」の項目が主体となり「しゅっしょう」を「しゅっせい」の老人語と表記しているものもあります。
その一方で、NHKの放送では「しゅっしょう」を用いています。
つまり、出生の読み方は、現在ではどちらを使っても問題ないということになります。しかし、状況や場面によってはどちらかを定めて用いています。
「出生」の意味は、「しゅっしょう」も「しゅっせい」も同じ
「出生」の意味は「生まれること」「赤ん坊が生命をもって生まれること」です。
「出」には「内から外に向かって行われる動作」の意味があります。
一方、「生」には「命」「うまれる」「いきる」「おこる」「うむ」の意味があります。この2つの漢字を合わせることで、生命が外に出る様子が感じられます。
出生を用いた例文には「出生届けを提出した」「出生率の推移を分析」「出生の秘密を知った」などがあります。
まとめ
- 出生の読み方は「しゅっしょう」「しゅっせい」のどちらも正しい。
- 本来の読み方は「しゅっしょう」だった。
- 出生の慣用読みとして「しゅっせい」が一般化し、現在では「しゅっせい」も正しい読み方となっている。
- 出生は「赤ん坊が生命をもってうまれること」を意味する。