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相殺の読み方!「そうさい」と「そうさつ」正しいのは?

読み方で悩みやすい漢字の一つに、「相殺」があります。

問題

Q「相殺」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?

次の3択から選んでみて下さい。

□相殺の読み方
  1. 「そうさい」
  2. 「そうさつ」
  3. 「そうさい」と「そうさつ」両方とも

 

このページでは、悩みやすい「相殺」の読み方や意味について詳しく解説していきます。

「相殺」の読み方は、「そうさい」?「そうさつ」?

読み方

相殺の読み方は、「そうさい」「そうさつ」のどちらなのでしょうか。間違いやすい言葉としてもよく登場する二字熟語です。

「殺」の音読みには「サツ」「サイ」「セツ」があります。

相殺の本来の読み方は「そうさい」です。そして、相殺の慣用読みとして「そうさつ」があります。

正解は、③の「そうさい」と「そうさつ」の両方です。

ただし、国語辞典(新明解第四版)では「そうさつ」の項目に慣用読みの表記があり、「そうさい」へと導かれますが、「そうさつ」は誤読とされます。

つまり、相殺の読み方としては「そうさい」と「そうさつ」のどちらも正しい読み方になりますが、「そうさい」と読む場合と「そうさつ」と読む場合では、意味が違ってきますので解説していきましょう。

「相殺」の意味は、「そうさい」と「そうさつ」で少し違う!

意味

「相」には「たがいに」「ともに」の意味があります。一方、「殺」には「なくす」「けす」の意味があります。

相殺の意味は「(貸し借り、損得、長短などの)相反するものを差引きしてゼロにし、帳消しにすること」です。
本来の相殺の読み方の「そうさい」と読む場合には、この意味になります。

また、「殺」には「ころす」「あやめる」の意味があり、「そうさつ」と読む場合には、「互いに殺し合うこと」を意味します。

ただし、日常的に用いられる相殺の意味は「差し引きゼロにすること」で、「そうさい」の読み方がほとんどになります。

相殺を用いた例文には「先月の赤字は、今月の利益で相殺された」があります。

【関連記事】
「相殺」の意味と使い方や例文!「差引」との違いは?(類義語・対義語)

まとめ

まとめ
  • 相殺の読み方は、「そうさい」と「そうさつ」のどちらも正しいが意味が異なる。
  • 相殺の本来の読み方は、「そうさい」になる。
  • 相殺は「差し引きゼロにすること」を意味する。
  • 慣用読みの「そうさつ」の場合「殺し合うこと」を意味する。