読み方で悩みやすい漢字の一つに、「山羊」があります。
Q「山羊」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「やまひつじ」
- 「やぎ」
- 「やまひつじ」と「やぎ」両方とも
このページでは、悩みやすい「山羊」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「山羊」の読み方は、「やまひつじ」?「やぎ」?
山羊の正しい読み方は「やまひつじ」「やぎ」どちらなのでしょうか?
漢字から察すると「やまひつじ」の気もしますが、あの「やぎ」がこれなのでしょうか。
「山」の音読みは「サン」表外読として「セン」、訓読みは「やま」となります。
一方「羊」の音読みは「ヨウ」、訓読みは「ひつじ」となります。
このことから「やまひつじ」は正しそうですが「やぎ」はどうなのでしょう。
結論を言ってしまうと、山羊の読み方は「やぎ」が正しく、「やまひつじ」は間違いです。
つまり、答えとしては2つ目の「やぎ」ということになります。
さて、何故山羊を「やぎ」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
今回の山羊は、「やぎ」が山の羊とした意味合いが強いことから、そう読まれるようになりました。
ただし、山羊の皮を意味する「山羊皮」は「さんようひ」と読むようです。
「山羊」の意味
山羊とは、「ウシ科ヤギ属の家畜」のことを指します。
粗食にも耐えられまた荒廃した土地でも飼育できることから家畜(肉用・乳用・毛用種)として重宝されました。
同じウシ科の哺乳類である「羊」とイメージが近いことからこの字があてられたようですね。
「やぎ」は朝鮮語の「羊(ヤング)」から転じたという説もあります。
まとめ
- 山羊の読み方は「やぎ」が正しい。
- 山羊を「やまひつじ」と読むのは間違い。
- 山羊とは、「ウシ科ヤギ属の家畜」の意である。