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「憂患」の意味と使い方や例文!「人生字を識るは憂患の始め」とは?(類義語)

【二字熟語】
憂患

【読み方】
ゆうかん

【意味】
どうしたものかと思い悩む心配事。

【語源・由来】
「憂」は「うれえる。思いなやむ。心配する。うい。つらい。」
「患」は「うれえる。うれい。心配。」

【類義語】
憂慮、気がかり、懸念、心配

憂患(ゆうかん)の使い方

ともこ
健太くん。明日が締め切りだけど大丈夫なの?
健太
大丈夫だと思うよ。
ともこ
思うよって何よ。憂患が増すじゃないの。
健太
絶対に大丈夫だよ。

憂患(ゆうかん)の例文

  1. 向後の憂患を断つ。
  2. 内外の憂患を一挙に片付ける。
  3. この国の外交の憂患は少ないとは言い難い。
  4. 人生ではしばしば憂患に遭遇するものだ。
  5. 首相の言葉に国民の憂患は増すばかりだった。

「人生字を識るは憂患の始め」とは?

憂患」を用いたことわざに、「人生字を識るは憂患の始め(じんせいじをしるはゆうかんのはじめ)」があります。

人生字を識るは憂患の始め」とは「知らぬが仏」と同じ意味です。

知らぬが仏」は
知れば腹も立ち悩んだりもするが、知らないと仏のように心を動かされないでいられるということ。また、本人だけが知らないで澄ましているさまをあざけっていう語。事情を知らないのをいいことに責任逃れをする意にも使う。(例:知らぬが仏というから、真相は教えない方がいい。)

という意味です。

つまり、「人生字を識るは憂患の始め」とは、字を覚えると憂い心を患わせることが多くなる。なまじ字を覚え学問を積むことが、かえって心配したり悩んだりするようになるということをいいます。
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