【二字熟語】
宿命
【読み方】
しゅくめい
【意味】
生まれる前の世から定まっている人間の運命。宿運。しゅくみょう。
【語源・由来】
「宿」は「前世からの。」
「命」は「天の定め。めぐりあわせ。」
【類義語】
宿運、定め
宿命(しゅくめい)の使い方
図書館で気になる本をとろうとしたら、同時に手を伸ばしてきた女の子がいたんだ。
何だか宿命的ね。
どちらがその本を借りるか譲り合っているうちに仲良くなったんだよ。
少女漫画みたいな出会いね。
宿命(しゅくめい)の例文
- 健太くんは宿命のライバルです。
- ともこちゃんは、数奇な宿命を背負っている。
- 便利さを追求すると環境が破壊されるのは宿命だといえる。
- 転勤はサラリーマンの宿命だ。
- ともこちゃんとの出会いに宿命を感じた。
「宿命」と「運命」「使命」「天命」の違いは?
「宿命」に似ている語に「運命(うんめい)」「使命(しめい)」「天命(てんめい)」があります。
「宿命」と「運命」の違いは?
「運命」は、
①人間の意志を超越して人に幸、不幸を与える力。また、その力によってめぐってくる幸、不幸のめぐりあわせ。運。
②将来の成り行き。今後どのようになるかということ。
という意味です。
「宿命」も「運命」の意を含みますが、生まれる前の世から定められている人間の運命をいう点が違います。
「宿命」と「使命」の違いは?
「使命」は、
①使者として受けた命令。使者としての務め。
②与えられた重大な務め。責任をもって果たさなければならない任務。
という意味です。
「宿命」は、前世から定められている運命をいい、「宿命」の「命」は、「天の定め。めぐり合わせ」の意です。
対して「使命」は、与えられた務めや使者としての務めをいい、「使命」の「命」は、命令の意なので、「宿命」とは意味が違います。
「宿命」と「天命」の違いは?
「天命」は、
①天の命令。天が人間に与えた使命。
②人の力で変えることのできない運命。宿命。
③天の定めた寿命。天寿。
④天の与える罰。天罰。
という意味です。
「宿命」も「天命」も、天が定めた人の力で変えることのできない運命をいいます。
しかし「天命」には、天罰、天の命令、天の定めた寿命という意味がある点が「宿命」と違います。