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「許容」の意味と使い方や例文!「許容範囲」とは?(類義語・対義語)

許容の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
許容

【読み方】
きょよう

【意味】
そこまではよいとして認めること。大目にみること。

二字熟語の博士
「許容」という言葉は、「それくらいなら大丈夫」と判断して、ある状態や行動を認めたり、大目に見たりすることを意味するんだよ。
助手ねこ
なるほどなぁ。つまり、「許容」ってのは、「まぁ、これくらいならええか」と思って、何かをOKしてあげることやな。

ちょっとしたミスや問題を、大らかな心で受け入れてあげるんや。やさしい気持ちが大事な言葉やね。

【語源・由来】
「許」は「願いを聞き入れる。ゆるす。」
「容」は「聞き入れる。受け入れる。ゆるす。」

【類義語】
容認

【対義語】
拒絶、拒否

許容(きょよう)の解説

カンタン!解説
解説

「許容」という言葉は、あることや行動を「それならば許せる」と思って認めること、またはちょっと目をつぶって受け入れることを意味しているんだよ。

例えば、クラスでちょっと騒がしい子がいたとして、「まあ、子どもだし、ちょっとくらいは仕方ないかな」と思って、その行動を受け入れることが「許容」だね。または、少しの騒ぎなら許せるけど、とてもうるさかったり、授業に支障をきたしたりすると、「許容しがたい」と感じるわけだ。

「許容しがたいミス」というのはね、とっても重要なミスがあって、「これはちょっと許せないな」と思うような間違いのことを言っているんだ。普通なら「まあ、いいか」と思えるようなミスでも、これはかなりまずい、というようなときに使う言葉なんだね。

また、「許容の心を持つ」というのは、どんなに困ったことが起きても、「大丈夫、これくらいなら許せるよ」と思うような心の広さを持っていることを言っているんだ。例えば、友達が間違いを犯しても、怒る代わりに「大丈夫だよ、次から気をつけようね」と言えるような、優しい心の持ち主のことを指しているんだよ。

だから、「許容」という言葉は、何かを大目に見たり、心の広い態度で受け入れたりすることを意味しているんだ。

許容(きょよう)の使い方

健太
ともこちゃんから借りた本を汚してしまったんだ。
ともこ
少しなら許容範囲よ。
健太
水たまりに落としてしまったんだ。
ともこ
それは許容できないわ。

許容(きょよう)の例文

例文
  1. それは社会的に許容されない行為です。
  2. 土壌から許容量を超える有害物質が検出されました。
  3. 許容一日摂取量を越えていました。
  4. 多少の理不尽は許容すべきだ。
  5. そういう考えがあってもいいと許容している。

許容の文学作品などの用例

  1. ・・・の外に、芸術の存在を許容する所以だ。芸術は職能として、人生の複雑・・・ 小川未明純情主義を想う

  2. ・・・が、どうしてもそれを許容できない場合がある。堪忍ならぬのである。・・・ 太宰治畜犬談

  3. ・・・いって、これだけは御許容なさるまい。 寝てもさめても、れいの「性・・・ 太宰治チャンス

「許容範囲」とは?

許容」は、「許容範囲(きょようはんい)」という表現で使われることがあります。

許容範囲」は、受け入れることができる範囲をいいます。

二字熟語の博士
「許容範囲」というのは、自分が受け入れられる限界や、OKと思える範囲のことだよ。

これ以上はダメだけど、これくらいまでは大丈夫、という感じの範囲を示しているんだ。

助手ねこ
ほほう、それはつまり、「これなら許せるな!」って思えるところまでのことやな。

たとえば、部屋がちょっとぐちゃぐちゃでも平気やけど、ゴミがいっぱいだとダメっていうのが自分の「許容範囲」ってことやな。ギリギリのラインを決めるんやね。

【例文】

  1. ともこちゃんんのわがままは許容範囲を超えている。
  2. 数分の遅刻ならば許容範囲です。
  3. この程度の誤差なら許容範囲です。