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「仁義」の意味と使い方や例文!ビジネスにおける「仁義を切る」とは?(類義語)

【二字熟語】
仁義

【読み方】
じんぎ

【意味】
①仁と義。儒教道徳の根本理念。
②道徳上守るべき筋道。
③他人に対して欠かせない礼儀上の務め。義理。
④「辞宜 (じんぎ) 」からか。ばくち打ち・香具師 (やし) などの仲間の道徳・おきて。また、その仲間内で行われる初対面のあいさつ。

【語源・由来】
「仁」は「他者への思いやり。情け。」
「義」は「人のふみ行うべき正しい筋道。」

【類義語】
礼儀、義理

仁義(じんぎ)の使い方

ともこ
健太くん。隠してないで教えなさいよ。
健太
僕にも守らなくてはならない仁義というものがあるから、これ以上は勘弁してよ。
ともこ
私より仁義の方が大事なわけ?
健太
それをいわれたら一番困るよ。

仁義(じんぎ)の例文

  1. 仁義を切っておかないと、議員から馬鹿にされたと思われて話を聞いてもらえなくなる。
  2. 世の中では仁義を守らなくてはいけない。
  3. この業界だけで尊重される仁義が存在する。
  4. 仁義というものがあるから、あいさつに行っておかねばなるまい。
  5. 仁義を無視して、金のためなら何でもやる人種だ。

ビジネスにおける「仁義を切る」とは?

仁義」は「仁義を切る(じんぎをきる)」という表現で使われます。

「仁義を切る」の意味

仁義を切る」とは、

「ばくち打ち・香具師 (やし) などの間で、独特の形式に基づいた初対面のあいさつを交わす。また転じて、事をなすにあたって、先任者・関連部署などにひととおりのあいさつをしておく。」

という意味です。

元々は、ばくち打ち・香具師 (やし) などの間で、独特の形式に基づいた初対面のあいさつを交わす事いう語でしたが、現在では、ビジネスの場面で事をなすにあたって、先任者・関連部署などにひととおりのあいさつをしておくという意味で使われます。

「仁義を切る」のビジネスでの使用例

  • 仁義を切っておく。」

その業界のしきたりやルールにのっとったあいさつをすることをいいます。

  • 仁義を切らなかったばっかりに、交渉がうまくいかなかった。」

その業界のルールにのっとったあいさつをしなかったために、信頼関係を築くことができず、交渉が失敗したということです。

  • 「今回のミスについて、仁義を切る。」

ミスの責任をとり、筋を通すために謝罪をするということをいいます。