【二字熟語】
沈痛
【読み方】
ちんつう
【意味】
深い悲しみや心配ごとに心を痛めること。また、そのさま。
【語源・由来】
「沈」は「気分がふさぎ落ち込む。」
「痛」は「心がいたむ。悲しむ。」
【類義語】
悲痛、悲壮
【対義語】
歓喜
沈痛(ちんつう)の使い方
ともこちゃんの担任の先生は、娘さんを亡くしたんだよね。
そうなのよ。沈痛慷慨な口調で娘さんの死を報告してくれたわ。
こんな時は休んでいいのに。
先生にとって、生徒も我が子のようなものだから放っておけないんですって。
沈痛(ちんつう)の例文
- 沈痛な面持ちをしている。
- 沈痛な口調で辞意を表明した。
- 沈痛な面持ちで語った。
- ともこちゃんは、ただごとではない沈痛な声だった。
- 沈痛な面持ちで悲しみに耐えている。
「沈痛」と「悲痛」「鎮痛」の違いは?
「沈痛」に似ている語に「悲痛(ひつう)」「鎮痛(ちんつう)」があります。
「沈痛」と「悲痛」の違いは?
「悲痛」は、「あまりに悲しくて心が痛むこと。また、そのさま。」という意味です。
「沈痛」も「悲痛」も、悲しく痛ましいさまをいいます。
「沈痛」は、悲しみに沈んで胸を痛めるさまをいいます。
対して「悲痛」は、このうえもなく悲しく痛ましいさまをいいます
「悲痛」には、「沈痛」のような、心配事や心が沈むという意味はありません。
「沈痛」と「鎮痛」の違いは?
「鎮痛」は、痛みをしずめることという意味です。
「沈痛」は、悲しみに沈んで胸を痛めるさまをいいます。
対して「鎮痛」は、痛みをしずめることをいい、「沈痛」と同じ読み方ですが、意味は違います。