【二字熟語】
赦免
【読み方】
しゃめん
【意味】
罪や過ちを許すこと。
【語源・由来】
「赦」は「罪をゆるす。」
「免」は「見逃してやる。まぬかれさせる。まぬかれる。」
【類義語】
免罪
【対義語】
有罪
赦免(しゃめん)の使い方
赦免(しゃめん)の例文
- 罪の赦免を請う。
- 政治犯を赦免する。
- 無罪が確証され赦免された。
- 神父様が赦免を与えてくれた。
- 敏腕弁護士のおかげで赦免された。
「赦免」と「恩赦」「大赦」「特赦」の違いは?
「赦免」に似ている語に「恩赦(おんしゃ)」「大赦(だいしゃ)」「特赦(とくしゃ)」があります。
「赦免」と「恩赦」の違いは?
「恩赦」は、
①行政権によって公訴権を消滅させ、あるいは刑の言い渡しの効果の全部または一部を消滅させること。大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除、および復権の5種がある。
②律令制で、天皇の大権によって刑罰を軽減すること。皇室・国家の慶事、凶災の際などに行われた。江戸時代には幕府や諸大名も行った。
という意味です。
「赦免」も「恩赦」も、罪や過ちを許すことをいいます。
「恩赦」は、法律用語として使われる点が違います。
「赦免」と「大赦」の違いは?
「大赦」は、古くは「だいしゃ」とも読みました。
①恩赦の一。政令で定めた罪について、有罪の判決を受けた者に対しては判決の効力を失わせ、まだ有罪の判決を受けていない者に対しては公訴権を消滅させるもの。
②律令制の刑罰免除の一。死罪などの重罪をも許したこと。
という意味です。
「赦免」も「大赦」も、罪や過ちを許すことをいいます。
「大赦」は「恩赦」の一つで、国家の慶事などがあったときに、刑罰の種類を限定して免除することをいいます。
「赦免」と意味は似ていますが、使われる状況が国家の慶事があったときなどに限られます。
「赦免」と「特赦」の違いは?
「特赦」は、「恩赦の一。有罪の言い渡しを受けた特定の者に対して、その効力を失わせること。」という意味です。
「赦免」も「特赦」も、罪や過ちを許すことをいいます。
「特赦」は「恩赦」の一種で、有罪の言い渡しを受けた特定の者に対し、刑を免除することをいいます。
「赦免」と違い、「特赦」は有罪の言い渡しを受けた者に対してだけ使われます。