偶像の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
偶像
【読み方】
ぐうぞう
【意味】
①木・石・土・金属などで作った像。
②神仏をかたどった、信仰の対象となる像。
③あこがれや崇拝の対象となるもの。
【語源・由来】
「偶」は「人の形に似せたもの。人形。」
「像」は「実物をかたどってつくったもの。」
【類義語】
彫像
偶像(ぐうぞう)の解説
「偶像」という言葉は、いくつかの意味があるんだよ。
まず1つ目は、手で触れることができる、目に見える形をしたものを指すんだ。この場合の偶像は、木を切ったり、石を削ったり、土を形作ったり、金属を溶かして形にしたりして、人の手で作り出されたもの。たとえば、おもちゃの人形や、芸術作品としての彫刻がこれに当たるんだよ。これらは、飾りとして家に置かれたり、美術館で展示されたりすることが多いね。
2つ目の意味は、特別な意味を持つ像のことだよ。宗教の中で、神様や仏様の姿をかたどって作られて、お寺や神社、教会などで崇拝の対象とされている。人々はこれらの像の前で祈ったり、お供え物をしたりして、宗教的な敬意を表したりするんだ。たとえば、キリスト教の十字架や仏教の座像などがこれにあたるよ。
3つ目の意味は、憧れの対象や尊敬する対象のことを言うんだ。有名人やヒーロー、あるいはあこがれの存在がこれに該当するよ。たとえば、とても人気があるバンドのメンバーや、映画で活躍する俳優さん、サッカーで素晴らしいプレーを見せる選手などが、人々にとっての「偶像」になることがあるんだ。
だから、「偶像」という言葉は、ただの像から、人々がお祈りする宗教的な像、さらには尊敬や憧れの気持ちを抱かせるような人やものまで、いろんな意味で使われるんだよ。
偶像(ぐうぞう)の使い方
偶像(ぐうぞう)の例文
- ゲバラは偶像化された革命家です。
- 神が偶像を拝んではならないと命じられた。
- 英雄を偶像視する。
- アイドルのポスターを拝むのは偶像崇拝にあたる。
- 仏教は当初偶像崇拝を禁じていたが、偶像である仏像が多く現存する。
偶像の文学作品などの用例
「偶像」と「虚像」の違いを解説
「偶像」と似ている語に「虚像(きょぞう)」があります。
「虚像」は、
①物体から出た光線が鏡・レンズなどによって発散させられるとき、その発散光線によって、実際に物体があるように結ばれる像。
②実際とは異なる、作られたイメージ。
という意味です。
「虚像」は、実際とは異なる作られたイメージをいいます。
対して「偶像」は、あるものをかたどって作った像をいいます。
つまり、「偶像」は本物に似たもの、「虚像」は、本物とは異なるイメージをいうので意味が違います。
一方で「虚像」は、実際には存在しないけれど、鏡やレンズによって見えるようになっている像、または人々が作り上げた実際とは違うイメージを言うんだよ。
それにに対して、「虚像」は、鏡に映る幻みたいなもんやろ? 実際にはそこにあらへんのに、そう見えるっていうか。それと、テレビや雑誌で作られた、実際とちゃうイメージのことやな。要は、「偶像」は心から大事にするもんで、「虚像」は実体のないイメージってことかいね。
次に、神様や仏様を形作って、信じて拝むための像のことを言うんだ。そして最後に、とても尊敬して憧れたり、崇拝したりする対象のことも偶像と呼ぶんだよ。