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「口火」の意味と使い方や例文!「口火を切る」とは?(語源由来・類義語)

口火の読み方・意味とは?(語源由来・類義語)

意味

【二字熟語】
口火

【読み方】
くちび

【意味】
①爆薬やガス器具などに点火するのに用いる火。
②物事の起こるきっかけや原因。

二字熟語の博士
「口火」という言葉には二つの意味があるんだ。まず一つ目は、文字通り「火をつけるための火」のこと。これは、爆薬やガス器具などに点火する時に使われる小さな火のことを言うんだよ。

二つ目の意味は、物事が始まるきっかけや原因を指す。何か大きな出来事や動きが始まる最初の一歩のことを「口火」と表現するんだ。

助手ねこ
あー、そういうことか。つまり、「口火」って言葉は、1つめは「爆発物やガス器具に火をつける小さい火」やな。

2つめは「何か大きなことが始まる最初のきっかけや原因」ってことやね。何かを始めるときの「スタートの合図」みたいなもんやな。使い方によって意味がずいぶん違うんやね。

【語源・由来】
「口火」は、火縄銃の火薬などに点火するための火。火蓋に点火して射撃を始める意から。

【類義語】
開戦

口火(くちび)の解説

カンタン!解説
解説

「口火」という言葉は、2つの意味があるんだよ。

まず、最初の意味は、爆薬やガス器具などに火をつける時に使う小さい火のことを言うんだ。爆薬やガスを安全に使うためには、特別な方法で火をつける必要があるんだけど、その時に使う最初の小さな火が「口火」なんだよ。

もう一つの意味は、何か大きな出来事や動きが始まる最初の原因やきっかけのことを指すんだ。これは、物事が始まる最初の小さな刺激や動きを表していて、それが後に大きな変化や出来事へと発展することを意味するんだよ。たとえば、「事故が騒ぎの口火となる」っていうのでは、事故が起きて、その後に大きな騒動が始まる最初のきっかけという意味があるんだ。また、「彼の一言が争いの口火となった」と言う場合、彼の言葉が小さなきっかけとなり、それが大きな争いに発展したことを示しているんだよ。

だから、「口火」という言葉は、一つ目は物理的な小さな火、二つ目は何かが始まる最初のきっかけや原因っていう二つの意味を持っているんだね。

口火(くちび)の使い方

ともこ
健太くん遅かったわね。
健太
学級会が長引いたんだよ。
ともこ
意見がまとまらなかったの?
健太
一人が口火を切って不満を言うと、みんなも口々に不満を言い始めて収拾がつかなくなったんだ。

口火(くちび)の例文

例文
  1. 二番打者が口火を切って、打線が爆発した。
  2. 鏑矢を放って攻撃の口火を切った。
  3. デモ隊への投石が騒動の口火となった。
  4. 反市長派の一人が、市長攻撃の口火を切った。
  5. 健太くんの発言が、激しい論争の口火となった。

口火の文学作品などの用例

  1. ・・・の短文がわずかにその口火をなしたのにすぎない。それゆえ始めの間の・・・ 有島武郎想片

  2. ・・・一人口火を切ったから堪らない。練馬大根と言う、おかめと喚く。雲の・・・ 泉鏡花伯爵の釵

  3. ・・・地わるくここへ論難の口火をつけたのである。『フーンお前は孟子が好・・・ 国木田独歩初恋

「口火を切る」とは?

口火」を用いた慣用句に「口火を切る」があります。

口火を切る」とは、物事を一番先に初めて、きっかけをつくるという意味です。

二字熟語の博士
「口火を切る」というのは、何かの始まりを一番最初に行動して開始することを意味するんだよ。

まるで火をつける時に最初に火をつける行為みたいに、何かの活動や話題などを最初にスタートさせることを指すんだね。

助手ねこ
なるほど、それやったら「口火を切る」ってのは、人がまだ始めてないことをサッと始めてみんなを引っ張っていくみたいなことやな。

会議で誰も話してないときに最初に意見を言ったり、パーティーで最初に踊り始めたりするのがそれやな。そんな感じで、何かをスタートさせるきっかけを作る人のことを言うんやな。わかりやすいなぁ。

【例文】

  1. ストライキを決行して、闘争の口火を切る
  2. 野党を代表して質問の口火を切る
  3. 一通の投書が論争の口火を切った。