【二字熟語】
野暮
【読み方】
やぼ
【意味】
①人情の機微に通じないこと。わからず屋で融通のきかないこと。また、その人やさま。無粋 (ぶすい) 。
②言動や趣味などが、洗練されていないこと。無風流なこと。また、その人やさま。無骨。
③遊里の事情に通じないこと。また、その人や、そのさま。
【語源・由来】
「野暮」は当て字。
田舎者を意味する「野夫」が転じたもの。また、雅楽の楽器「笙」にある「也」と「毛」という二本の管は音が出ないことから、役立たずの意で「やもう」「やも」「やぼ」と変化したという説がある。
【類義語】
不粋、低俗、無骨、野暮ったい、無風流
【対義語】
粋、洗練、小粋
野暮(やぼ)の使い方
素晴らしい景色ね。
この景色を言葉に表すのが野暮に思えるね。
芭蕉もそう思ったから、「松島やああ松島や松島や」って詠んだのね。
それは芭蕉の句じゃないよ。芭蕉は松島で「島々や千々にくだきて夏の海」という句を詠んだんだよ。
野暮(やぼ)の例文
- 離婚のことを聞くなんて君も野暮だ。
- 健太くんはいつも野暮な格好をしている。
- 私はそんなことをいうほど野暮じゃない。
- ちょっと野暮用があるんだ。
- そんな野暮なこと言うなよ。
「聞くだけ野暮」とは?
「野暮」を用いた表現の一つに「聞くだけ野暮」があります。
「聞くだけ野暮」とは、聞かなくても分かっているはずだろうという意味です。
【例文】
- そんなことは聞くだけ野暮だ。
- ともこちゃんに、幸せかと聞くだけ野暮だ。笑顔がすべてを物語っている。