「生憎」の意味と使い方や例文！「お生憎様」とは？（語源由来・類義語）

生憎の読み方・意味とは？（語源由来・類義語）

【二字熟語】
生憎

【読み方】
あいにく

【意味】
期待や目的にはずれて、都合の悪いさま。折あしく。

「生憎」という言葉は、期待や目的に合わない、つまり、都合が悪いという状況を表すんだ。
また、「折あしく」「ぐあい悪く」という意味もあって、計画通りにいかない、ついてない状況を指すよ。

なるほど、「生憎」は、「思った通りにいかへん、都合が悪い」っていう状況を指す言葉なんやな。
「折あしく」「ぐあい悪く」っていう意味もあるから、「うまくいかないとき」や「ついてないとき」を表すんやな。
これは、「すべてが思うようにはいかへんこと」を教えてくれる言葉やで。

【語源・由来】
「あやにく」の転。「あや」は感動詞。「にく」は憎しの語幹。「生」は当て字。

【類義語】
残念ながら、折悪しく

生憎（あいにく）の解説

生憎（あいにく）の使い方

来週の運動会は生憎台風が上陸するみたいだね。

再来週に延期になるわね。

延期になっても運動会を開催することには変わりがないんだから、いいか。

そうね。楽しみな期間が伸びたと思えばいいんじゃないかしら。

生憎（あいにく）の例文

1. お生憎様、そうは思い通りにはなりませんよ。
2. 生憎なことにみんな留守でした。
3. 欲しいんだが、生憎、お金の持ち合わせがないんだ。
4. 生憎明日はいけません。
5. 明日のゴルフ大会は、生憎雨のようです。

生憎の文学作品などの用例

1. ･･･三郎と言う男である。生憎大した男ではない。北京の三菱に勤めている･･･ 芥川竜之介「馬の脚」

2. ･･･けれども生憎その声も絶え間のない浪の音のためにはっきり僕の耳へは･･･ 芥川竜之介「海のほとり」

3. ･･･晩でございましたが、生憎の暗で、相手の男の顔も見えなければ、着て･･･ 芥川竜之介「運」

「お生憎様」とは？

「生憎」は「お生憎様」という表現でよく使われます。

「お生憎様」は、「生憎 」を丁寧にいう語で、相手の希望に応じられず申し訳ないという気持ちを表す語。皮肉の気持ちを込めていうこともあります。

「お生憎様」という表現は、「生憎」を丁寧に言ったもので、相手の希望に答えられない、申し訳ないという気持ちを表すんだ。

ただし、時々、皮肉の意味も含まれることがあるよ。

「お生憎様」は、「あいにく」と同じで、相手の要望に応えられへん、ごめんな、っていう気持ちを表すんやな。

でも、時々、ちょっと皮肉っぽい意味もあるんやで。それは、「相手の望みに応えられへんときの、ちょっと申し訳ない感じ」や、「皮肉っぽい感じ」を表してるんやな。

【申し訳ない】
・お生憎様ですが在庫を切らしております。
・まことにお生憎様なことですが、主人は出かけております

【皮肉な表現】
・お生憎様、そうはいきませんよ。
・お生憎様、先約がありますの。

というように使われます。