一概の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
一概
【読み方】
いちがい
【意味】
無理に自分の意志を通すこと。強情なこと。また、そのさま。
ああ、そやな。「一概」っていうのは、自分の意見をぐいぐい押し通すことやな。自分の考えを曲げへん強情な態度を見せる人のことを言うんやな。
なんか、自分の頭の中の考えが最高や!っていう固い態度を指すわけや。これは、ちょっと頑固すぎて周りに迷惑をかけるかもしれへんな。
【語源・由来】
「一」は「ひとまとまり。」
「概」は「ならして一様にする。全体をならして扱うこと。大体。あらまし。」
【類義語】
強情、かたくな、意地っぱり、一徹、意固地
一概(いちがい)の解説
カンタン!解説
「一概」っていう言葉は、人が自分の意見や考えを無理に押し通すこと、またはその人の強情な態度を指すんだよ。
たとえば、「まあ、あなたのような一概な考え方をなさる人もないものですわ」〈倉田・出家とその弟子〉という文は、ほかの人の意見をあまり聞かずに、自分の考えだけを強く持っている、そういう頑固な考え方をしているあなたは珍しいね、と言っているんだ。
つまり、「一概」っていうのは、人が自分の意見や考えを絶対的に思って、他人の意見をあまり聞かない、そういう強情な態度や状態を表しているんだね。
一概(いちがい)の使い方
雪の日に自転車に乗っていた人がスリップして、バスを巻き込んだ事故になったんだって。
そういうことがあるから、事故の原因を一概に車のせいにはできないのよね。
雪の日に自転車に乗っている方が悪いのにね。
バスが前方不注意にされてしまうのはおかしいわよね。
一概(いちがい)の例文
- 国によって多種多様なので一概には言えない。
- 健太くんの考えを非現実的だと一概に退けられない。
- ともこちゃんが正しいとは一概に言えない。
- そうだとは一概に断定できない。
- 一概に信じるわけにはいかない。
一概の文学作品などの用例
「一概には言えない」とは?
「一概」を用いた表現の一つに「一概には言えない」があります。
「一概には言えない」とは、一様に言えない、ひっくるめて言えないという意味です。
「一概に」は、多く下に打消しの語を伴い、「ひっくるめて。おしなべて。」という意味で使います。
「一概には言えない」という表現は、全ての事柄や状況を一緒くたにして一つの結論を出すことはできない、という意味があるんだよ。
そうか、それはつまり、「全てを一緒にして断定できへん」ってことやな。全部が全部、同じとは言えへん、みたいな。
それぞれの事情や状況が違うから、一つの答えにはまとめられへんってことやな。これは、「物事を見るときは多角的に、各々の事情を考えることが大事」って教えてくれる表現やな。
【例文】
- 君が悪いとは一概には言えない。
- デフレの時代には、安かろう悪かろうとは一概には言えない。
自分の考えを絶対に崩さないという固い態度を形容するのに使う言葉だね。