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「寸志」の意味と使い方や例文!「志」との違いは?(類義語)

【二字熟語】
寸志

【読み方】
すんし

【意味】
①いささかの志。
②心ばかりの贈り物。
③自分の志の謙譲語。寸意。寸情。寸心。

【語源・由来】
「寸」は「ごくわずか。」
「志」は「こころざし。」

【類義語】
中元、歳暮

寸志(すんし)の使い方

健太
もらった贈り物に寸志って書いてあるんだけど、これ何?
ともこ
自分の贈り物をいう丁寧語よ。熨斗紙の上に書いて、心ばかりの贈り物ですっていう意味を伝える言葉よ。
健太
丁寧なことをしてくれるもんだね。
ともこ
今時珍しいわよね。

寸志(すんし)の例文

  1. 渡すための寸志の一包を用意しておく。
  2. 町内会の祭りのために寸志を出す。
  3. この辺りは、無料または寸志で入浴できる露天風呂が多い。
  4. 僧侶に寸志を渡した。
  5. 約束のお金のほかに寸志をくれた。

「寸志」と「志」の違いは?

寸志」に似ている語に「(こころざし)」があります。


①相手のためを思う気持ち。厚意。(例:を無にする。おはありがたいが、辞退します。)
②謝意や好意などを表すために贈る金品。(例:ほんのですが、御笑納ください。)

という意味です。

寸志」も「」も、冠婚葬祭や会社で金品を贈る場合に使われます。

寸志」は「」よりも「目上の人から目下の人へと渡す」というニュアンスが強いです。

対して、「」は立場を問わずに、感謝や好意の気持ちをこめて贈るというニュアンスが強いという違いがあります。