塩梅の読み方・意味とは?(語源由来・類義語)
【二字熟語】
塩梅
【読み方】
あんばい
【意味】
①料理の味加減。
②物事のぐあい・ようす。
③身体のぐあい・ようす。
④(按排・按配)物事のぐあい・ようす・程合いを考えて、程よく並べととのえたり処理したりすること。
これは、適度な調整やバランスを重視することの大切さを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
味の基本である塩と梅酢の意の「えんばい」と、物をぐあいよく並べる意の「按排」とが混同した語。
【類義語】
具合、按配
塩梅(あんばい)の解説
「塩梅」っていう言葉は、本当にいろんな意味があって、その使い方によって意味がちょっとずつ変わるんだ。
1つ目の意味は、「料理の味加減」だよ。料理を作るときに、味付けをするんだけど、その味がちょうどいいか、ちょっとしょっぱいか、甘すぎるかという感じを「塩梅」って言うんだ。例えば、「塩梅をまちがえて、食べられたものではない」って言うときは、味付けを間違えて、料理が食べられないくらいになってしまった、っていう意味になるよ。
2つ目の意味は、「物事のぐあい・ようす」だよ。これは何か事を進めるときの様子を指すんだ。例えば、「いい塩梅にメンバーがそろっている」って言うときは、メンバーがちょうどいいバランスで集まっている、っていう意味になるよ。
3つ目の意味は、「身体のぐあい・ようす」。これは自分の体調がどうか、という意味で使われるんだ。「塩梅が悪いので仕事を休む」って言うときは、体調が悪くて仕事を休む、っていう意味になるよ。
最後の4つ目の意味は、「物事のぐあい・ようす・程合いを考えて、程よく並べととのえたり処理したりすること」だよ。これは物事をうまく整える、計画する、という意味で使われるんだ。「文化祭での出し物の順をうまく塩梅する」って言うときは、出し物の順番をうまく組む、っていう意味になるよ。
だから、「塩梅」って言葉は、状況や使い方によって色々な意味になるんだね。でも、基本的には何かの「調整」や「バランス」をとることが共通していると思うよ。
塩梅(あんばい)の使い方
塩梅(あんばい)の例文
- いい塩梅にともこちゃんと会えた。
- 塩加減を塩梅する。
- 健太くんが来てくれていい塩梅だ。
- いい塩梅に晴れてきた。
- 味付けの塩梅を間違えた。
塩梅の文学作品などの用例
- ・・・「好い塩梅ですね。」「今度はおさまったようでございます。」 看護・・・ 芥川竜之介「お律と子等と」
- ・・・分宜しゅう頼むがに、塩梅よう親方の方にもいうてな。広岡さん、それ・・・ 有島武郎「カインの末裔」
- ・・・と思いましたが、いい塩梅にころがっていましたよ。大丈夫、ざあざあ・・・ 泉鏡花「開扉一妖帖」
「ちょうどいい塩梅」とは?
「塩梅」を用いた表現の一つに「ちょうどいい塩梅」があります。
「ちょうどいい塩梅」の「ちょうど」とは、
①ある基準に、過不足なく一致するさま。きっかり。ぴったり。きっちり。
②ある物事が期待・目的にうまく合うさま。折よく。都合よく。
③ある物事が、そのときまさに行われているさま。
④(「恰度」とも当てて書く)そっくりそのままある物事にたとえられるさま。まるで。さながら。
⑤酒などの分量が多いさま。たっぷり。十分に。具合や様子が
という意味です。
「ちょうどいい塩梅」とは、「いい具合に一致すること。期待・目的に、いい具合に合うこと。」をいいます。
何かをする時、期待通りに、かつ、目標にぴったり合うように出来上がったら、それを「ちょうどいい塩梅」って言うんやな。何事もほどほどが大切ってことやね。
【例文】
- ちょうどいい塩梅の湯加減です。
- ちょうどいい塩梅に渡仏することになった。
- ちょうどいい塩梅にともこちゃんは在宅だった。
さらには、物事をきちんと整理し、適切に処理することを表すときにも使われるんだよ。