愚痴の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
愚痴
【読み方】
ぐち
【意味】
①言ってもしかたのないことを言って嘆くこと。
②梵語mohaの訳。痴・無明とも訳す。仏語。三毒の一。心性が愚かで、一切の道理にくらいこと。心の迷い。また、そのさま。
もう一つは、心がぐちゃぐちゃになって、ちゃんとしたことがわからへん状態のことやね。普段使う「愚痴」はたいていは不満を言うことやけど、もっと深い意味もあるんやな。心がもやもやして、真っ直ぐな考えができひんときも「愚痴」って言うんやね。
【語源・由来】
「愚」は「おろか。ばか。」
「痴」は「知恵が足りない。おろか。」
【類義語】
不平
愚痴(ぐち)の解説
「愚痴」という言葉は、二つの意味があるんだよ。
まず、一つ目の意味は、「言ってもしかたのないことを言って嘆くこと」だよ。これはね、例えば友達や家族に同じ文句や不満を何度も何度も言って、悲しんだり怒ったりすることを指すんだ。たとえば、「くどくど愚痴を並べる」っていう言葉は、ずっと同じことで文句を言い続けるっていう意味なんだよ。学校での宿題が多いとか、遊びたいのにできないとか、そういうことをずっと言っていると、それが愚痴になるんだね。
二つ目の意味は、仏教用語としての「愚痴」で、「梵語mohaの訳」として使われているんだ。これは、「痴」や「無明」とも呼ばれるんだよ。仏教ではね、「三毒」というのがあって、それは人の心に悪い影響を与える三つの毒のこと。その一つが「愚痴」で、人が物事の本当の意味や道理を理解できずに、心が迷ってしまう状態を表しているんだ。「愚痴な人々の異常に放縦な迷信的な崇敬を」〈中勘助・犬〉という文章は、心が迷っている人々が、普通じゃないほど熱心に何かを信じたり崇拝したりする様子を表しているんだよ。
ちなみに、「愚痴」は「愚癡」とも書かれることがあるよ。どちらも、無駄な不満や文句を言うこと、または仏教用語としての心の迷いや理解不能な状態を指しているよ。
だから、「愚痴」という言葉は、一般的には無駄な不満や文句を言うこと、そして仏教では心が迷っていて物事の本当の意味を理解できない状態を意味しているんだね。
愚痴(ぐち)の使い方
愚痴(ぐち)の例文
- 健太くんがめずらしく愚痴をこぼしている。
- ともこちゃんは愚痴一つこぼさずに仕事をつづけた。
- 疲れて帰ってきて君の愚痴は聞きたくない。
- 課題が多いとしょっちゅう愚痴をこぼしている。
- 酒を飲みながら仕事の愚痴をこぼす。
愚痴の文学作品などの用例
「愚痴」と「不満」「悪口」の違いを解説
「愚痴」に似てる語に「不満(ふまん)」「悪口(わるくち)」があります。
「愚痴」と「不満」の違いは?
「不満」は、「もの足りなく、満足しないこと。また、そのさまやそう思う気持ち。不満足。」という意味です。
「愚痴」は、言ってもどうしようもないことに対する嘆きです。
「愚痴」は、満足しない気持ちである「不満」がたまると多くなります。
「不満」と「愚痴」は意味が違いますが関係性があります。
一方、「不満」は、自分の期待や希望が満たされていない状態、つまり満足していない状態や気持ちを示す言葉なんだ。
それに対して「不満」はもっとストレートやな。期待してたのに、うまくいかんかったとか、何かが自分の思い通りにならんときの「なんでやねん!」っていう気持ち。つまり、愚痴はもっと感情的で、不満は具体的な不足に対することやな。
「愚痴」と「悪口」の違いは?
「悪口」は、「他人を悪く言うこと。また、その言葉。あっこう。」という意味です。
「愚痴」は、主語が「私」で、言ってもしかたのないことを言って嘆くことをいいます。
対して「悪口」は、主語が「他の人」で、他人を悪く言うことをいう点が違います。
また、「愚痴」は攻撃性が無く、相手が許せば我慢することはないです。
しかし「悪口」は、攻撃性があって、なるべく言わない方がいい言葉です。
それに対して、「悪口」は他人の悪い点を指摘して、その人を貶めるようなことを言うことを指すんだ。つまり、愚痴は自分の感情を話すことで、悪口は他人の悪い点を話すことだね。
それに対して、「悪口」は、他人のことを悪く言うやつやな。たとえば、「あいつの仕事のやり方、全然アカンわ!」みたいな。愚痴は自分のこと、悪口は他人のことを言うってことやね。どっちもあんまり言うたらあかんけどな〜。
二つ目の意味は、梵語の「moha」から来ていて、「痴」や「無明」とも訳される。これは、仏教で言う「三毒」の一つで、心が愚かで、物事の本質が見えない状態、つまり心の迷いを意味するんだよ。