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「不徳」の意味と使い方や例文!「不徳の致すところ」とは?謝罪時の注意点!(類義語)

【二字熟語】
不徳

【読み方】
ふとく

【意味】
①徳にそむくこと。不道徳。
②徳が足りないこと。

【語源・由来】
「不」は「…ず。…でない。…しない。打ち消しの助字。」「徳」は「身にそなわった品性。人としてねうちのある行い。」

【類義語】
私のせいです、私の責任です、私が悪うございました、自分の非を認めます

「不徳の致すところ」とは?謝罪時の注意点!

不徳」はビジネスの場面で「不徳の致すところ」という表現で用いられます。

不徳の致すところ」は「事がうまく運ばなかった時などに、自分が至らなかったからだとして謝る語」です。

致す」は「結果としてもたらす。ひきおこす。」、「ところ」は「きっかけになる事柄」という意味です。

謝罪文での注意点

不徳の致すところ」はメールや書面の謝罪文、謝罪の会見などで使われます。

不徳の致すところです。」だけでは「私が至らなかったせいです。」と自分の責任を認めているだけになり、謝罪の言葉として十分とは言えません。なので、「申し訳ありません。」などの謝罪の意を表す言葉を一緒に使い、相手にきちんと謝意を伝えましょう。

不徳(ふとく)の使い方

健太
昔は、異常気象は君主の不徳によってもたらされると信じられていたんだよね。
ともこ
異常気象が続いているけど、これは総理大臣が悪いのね。
健太
昔の考えだとそうなるね。
ともこ
徳の高い人に総理大臣になってもらいたいわ。

不徳(ふとく)の例文

  1. 身の不徳を恥じる。
  2. 学生の不満を募らせたのは学長である私の不徳の致す所です。
  3. 今回の事態は、もとより彼の不徳より招いたこと。
  4. あの人のいい健太くんを怒らせたのは私の不徳の致す所です。
  5. 教育者としての私の不徳の致すところです。