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「愚息」の意味と使い方や例文!自分の息子に失礼になる?(類義語・対義語)

愚息の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
愚息

【読み方】
ぐそく

【意味】
自分の息子をへりくだっていう語。豚児 (とんじ) 。

二字熟語の博士
「愚息」という言葉は、自分の息子を控えめに、または謙虚に表現するときに使われるんだよ。

古い言い方で、「豚児」とも言われることがあるんだ。この言葉は、自分の息子を指して言うときに、彼を低く見せることで、謙遜を示したり、相手に対して礼儀正しい態度を取るために使われるんだよ。

助手ねこ
なるほどなぁ。「愚息」って言うのは、自分の息子のことを控えめに言うための言葉やね。昔の人は、自分の息子を「豚児」とも言うてたんか。

自分の子をちょっと低く見せることで、へりくだったり礼儀正しい態度をとるんやな。今の時代にはあんまり使われへん言葉やけど、昔の人の考え方や礼儀が感じられるわ。

【語源・由来】
「愚」は「おろか。ばか。」

【類義語】
倅、豚犬、豚児

【対義語】
愛息

愚息(ぐそく)の解説

カンタン!解説
解説

「愚息」という言葉は、自分の息子について話すときに使われる、控えめな表現なんだよ。元々は「豚児」とも言われていて、これは自分の息子を少し謙遜して表現するときに使うんだ。

たとえばね、「愚息がお世話になります」という言葉では、自分の息子が相手にお世話になっていることを伝えているんだけど、そのときに自分の息子を少し控えめに「愚息」と呼んで、相手に対して礼儀正しく、謙虚な姿勢を示しているんだ。

また、「しかしお許しあらば、これより直ちに愚息に会い、問いただしてまいりまする」〈千一夜物語・佐藤正彰訳〉という文章では、もし相手が許してくれるなら、すぐに自分の息子に会って話を聞いてくる、と言っているんだ。ここでも「愚息」という言葉を使って、謙遜しながら話を進めているんだよ。

だから、「愚息」という言葉は、自分の息子のことを話す時に、相手に対して謙虚で礼儀正しい態度を示すために使われる言葉なんだね。

愚息(ぐそく)の使い方

ともこ
このお菓子どうしたの?
健太
愚息の面倒をみてくれてありがとうって、後輩のお父さんが持ってきてくれたんだよ。
ともこ
丁寧なお父さんね。
健太
息子のことを心配して差し入れまでするんだから、良いお父さんだよ。

愚息(ぐそく)の例文

例文
  1. 愚息をよろしくお願いいたします。
  2. 愚息が喜んでおりました。
  3. 先日は愚息がお世話になりました。
  4. うちの愚息は君の御子息とは比べ物にならない。
  5. 愚息にはもったいないお言葉です。

自分の息子に失礼になる?

愚息」は、愚かな息子の意で、自分の息子をいう丁重語です。

自分がへりくだることで相手に対して敬意を払う語です。

愚息」は、贈り物をするときに「つまらないものですが」という日本特有の表現と同じです。

多くの人は、本当につまらないものと思って贈るわけではありません。「愚息」も、愚かな息子だと本心から思っているわけではないので失礼ではありません。

日本人特有の表現に慣れていない若い世代は、内心傷つくことがあるかもしれないので、本人の前で使う時は注意を払ってあげる必要があります。
また、「愚息」は、自分の息子に使う表現であって、他人の息子に使うと大変失礼になるので注意しましょう。
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