下賜の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
下賜
【読み方】
かし
【意味】
高貴の人が、身分の低い人に物を与えること。
例えば、社長さんが新人にボーナスをくれたり、王様が村人にお金を配ったりするんやな。これは、上から下に何かをあげるという事象を表してるわけや。
【語源・由来】
「下」は「くだる。さがる。おろす。低いほうに動く。また、動かす。」
「賜」は「たまう。目上の人が目下の者へ物をあたえる。」
【類義語】
恩賜
【対義語】
献上
下賜(かし)の解説
「下賜」という言葉は、高い地位や権力を持つ人が、それよりも身分が低い人たちに何か特別な物や恩恵を与えることを指すんだよ。
実際に物を渡す行為だけでなく、特定の権利や恩恵、権威からくる特別な扱いや認識を与えることも含まれるんだ。
例えば、昔の国王や皇帝が、自分の土地や領土の中で特に頑張ったり、戦で活躍した家臣や兵士に、土地や家、あるいは勲章などの賞を授けることも「下賜」と言えるんだ。それは、ただの「プレゼント」とは違って、その人の地位や権威を背景に、特別な意味や価値を持つものとして与えられるから特別なんだよ。
また、「御下賜品」では、もらった物そのものが非常に価値があると感じられる場面で使われることが多いよ。例えば、大企業の社長や有名な人が、一般の人に何かをプレゼントするような場合、そのもらった物は「御下賜品」として、非常に大切にされることが多いんだ。
このように、「下賜」は、単に物を与える行為以上の、特別な感謝や尊敬、認識を伴う贈り物や行為を指しているんだよ。
下賜(かし)の使い方
下賜(かし)の例文
- 高貴な方から贈り物を下賜され、大変恐縮した。
- これは、当時の天皇陛下から下賜された茶碗であるという記録が残っています。
- やんごとなき方からの御下賜品は、御所ではなく県庁で知事から受け取った。
- 戊辰戦争での功績を評価され、新政府から勲章を下賜された。
- 功臣たちには、毎年下賜があり、特に優秀な者には臨時の下賜がある。
下賜の文学作品などの用例
「御下賜金」とは?
「下賜」を用いた表現に「御下賜金(ごかしきん)」があります。
「御下賜金」とは、「御下賜金を下賜する」というような表現で使われ、高貴の人が、身分の低い人に金一封を与えることをいいます。
この「下賜」は、上の立場の人が下の立場の人に何かを与えるという意味を持っている。そして「御」や「金」はそれぞれ「尊敬や敬意を表す接頭語」と「お金」を意味するんだ。
なんか、昔の映画やドラマで、王様や大名が、お世話になったり、ご褒美として下々の人に金を渡すシーンを思い出すわ。それがこの「御下賜金」ってやつやな。
天皇誕生日に際し、天皇陛下から社会福祉事業御奨励の思し召しをもって、民間福祉事業に係る事業成績優秀な施設・団体に対して、金一封を下賜されました。
というように、天皇陛下が社会福祉事業団体に「御下賜金を下賜」したニュースがあります。
つまり、上位の人が下位の人に恩恵や贈り物をする、という意味があるんだ。