曲者の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
曲者
【読み方】
くせもの
【意味】
①盗賊などの怪しい者。
②ひと癖あって、したたかな人物。
③表面には現れていない何かがありそうで、油断できないこと。
④普通とは違った人物。なみなみでない人。
それに、ふつうの人とはちょっと違う変わった人を指す言葉やね。なんか、一言で言うても色々な人を想像できる言葉やな。
【語源・由来】
「曲」は「よこしま。正しくない。」
「者」は「もの。人。行為や状態の主体を表す。」
【類義語】
悪党、手強い、独特
曲者(くせもの)の解説
「曲者」という言葉はね、いくつか違う意味があるんだよ。
まずね、一つ目の意味は「盗賊などの怪しい人」っていうこと。これは、ちょっと信用できない、何か悪いことをしでかしそうな人のことを指すんだ。たとえば、「曲者が忍び込む」という表現では、怪しい人がこっそりどこかに入ってくる様子を表しているんだよ。
二つ目の意味は「ちょっと変わった賢い人」。これは、見た目や行動がちょっと変わっていて、でも賢くて抜け目がない人のことを言うんだ。例えば、「ああ見えて彼はなかなかの曲者だ」という時は、その人が普通とは違うけれど、とても賢いという意味があるんだよ。
三つ目は「油断できない何かがあること」。これは、何か怪しい、信用できないような状況や話を指すんだ。例えば、「話のうますぎるところが曲者だ」という時は、話が上手すぎて何か隠しているかもしれない、と疑うときに使うんだ。
四つ目は「普通じゃない人」。これは、一般的ではなく、特別な何かを持っている、または変わった人のことを言うんだ。例えば、「光盛こそ奇異の曲者組んで討って候へ」〈平家・七〉という文章では、光盛という人が普通ではなく、特別な特徴を持っていることを表しているんだよ。
ちなみに、「曲者」は「癖者」とも書くことがあるんだよ。どちらも同じような意味を持っていて一般的な人々とは少し違う特徴や性質を持つ人を表す言葉なんだ。
だから、「曲者」という言葉は、怪しい人、特別な賢い人、注意が必要な状況、普通と違う人、といういくつかの意味を持っているんだね。
曲者(くせもの)の使い方
曲者(くせもの)の例文
- 話の出来過ぎている所が曲者だ。
- 屋敷に曲者が忍び込んだようだ。
- 大人しそうに見えて、ともこちゃんはなかなかの曲者だ。
- 科学の実験では誤差の扱いが曲者なんだ。
- 彼の愛想の良さは曲者だ。
曲者の文学作品などの用例
「曲者揃い」とは?
「曲者」を用いた表現の一つに「曲者揃い(くせものぞろい)」があります。
「曲者揃い」の「揃い」は、接尾語で、名詞に付いて、全体がそればかりであることを表します。
「曲者揃い」とは、盗賊などの怪しい者ばかりであること、ひと癖あって、したたかな人物ばかりであること、普通とは違った人物やなみなみでない人ばかりであることという意味です。
この言葉は、盗賊のような怪しい人物だけでなく、一癖も二癖もあるような、普通とはちょっと違った人たちを指すんだよ。
みんな個性的で、予想がつかんようなことばっかりする人たちの集まり、みたいな感じか。わかりやすいな!
【例文】
- 曲者揃いの学校に、元ヤンキーの教師が赴任してきて生徒の悩みを解決していくストーリーです。
- この曲者揃いのメンバーをまとめるのは至難の業だ。
- この同好会は、一癖も二癖もある曲者揃いだ。
そして、見た目には分からないけれど、何か秘密を持っていそうで油断できない人物のこともこの言葉で表すことがあるよ。最後に、普通とは違う、独特な人物のことも「曲者」と言うんだよ。