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「口裏」の意味と使い方や例文!「口裏を合わせる」とは?(類義語)

口裏の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
口裏

「口占」とも書く。

【読み方】
くちうら

【意味】
①(口裏)言葉や話し方に隠されているもの。また、その人の心の中がうかがえるような、言葉や話し方。
②(口占)人の言葉を聞いて吉凶を占うこと。

二字熟語の博士
「口裏」という言葉は、ふたつの異なる意味を持っているんだよ。まず、一つ目の「口裏」とは、人の言葉や話し方の中に隠れた意味や、その人の心の状態が感じ取れることを指すんだ。これは、相手が話す言葉を通じて、その人の本当の気持ちや考えが理解できるということなんだよ。

二つ目の「口占」とは、人の言葉からその人の運命や吉凶を占うことを言うんだ。昔の人は、話し方や使う言葉によって、その人の未来や運勢を推測しようとしたものなんだよ。

助手ねこ
あー、そういうことかいな。つまり、一つ目は「人がどんな気持ちか、話し方から分かる」ってことやな。話してる人の心の裏まで読み取れるんやね。

二つ目は「人の言葉で運勢を当てる」ってことかいな。昔の人は言葉からいろいろなことを読み取ろうとしたんやね。それぞれ、言葉の奥深さを感じさせるなぁ。

【語源・由来】
元の意味は、人の言葉を聞いて、吉凶を占うこと。

【類義語】
(「口裏を合わせる」の類義語)気脈を通じる、事前に打ち合わせをする、口を合わせる

口裏(くちうら)の解説

カンタン!解説
解説

「口裏」という言葉はね、二つの意味があるんだ。

最初の意味の「口裏」はね、「人の話し方や言葉遣いから、その人の心の中や隠れた意味を感じ取ること」だよ。これは、人が話すときに使う言葉や話し方から、その人の心理や隠れた意図を読み取ることを指すんだ。例えば、「その口裏から大体のところはわかる」というのは、誰かが何か言ってるのを聞いて、その人が何を考えたり、どんな気持ちだったりするのかを分かるってことだよ。

二つ目の意味「口裏」は、「口占」とも呼ばれていて、人が言ったことを聞いて、その人の未来が良いか悪いか、つまり運勢を占うことだよ。「口占」というのは、昔の人たちがよくやっていた、言葉からその人の運命や将来がどうなるかを予測する方法なんだ。例えば、「源氏追討の宣命に、源繁昌の口占有りとぞささやきける」〈盛衰記・二七〉というのは、源繁昌って人の言葉を聞いて、その人のこれからの運勢を占っているって話なんだよ。

だから、「口裏」という言葉は、一つは人の言葉から心の中を知ること、もう一つは言葉から未来を占うことを意味しているんだ。

口裏(くちうら)の使い方

健太
あの二人、不自然なほど同じことを証言しているよね。
ともこ
口裏を合わせたように、一字一句同じことを言うのよ。
健太
それは間違いなく口裏を合わせているね。
ともこ
何か決定的な証拠が必要だわ。

口裏(くちうら)の例文

例文
  1. 証拠となる資料を押収しないと、口裏を合わせる可能性があった。
  2. 被疑者同士が、口裏を合わせた悪質なケースだった。
  3. 談合がばれないように各社口裏を合わせた。
  4. 事故について、社長の指示は無かったと口裏を合わせた。
  5. 口裏合わせをして、秘書が全責任を負った。

「口裏を合わせる」とは?

口裏」を用いた慣用句に「口裏を合わせる」があります。

口裏を合わせる」とは、「あらかじめ話し合い、それぞれがする話の内容を一致させる。口を合わせる。」という意味です。

二字熟語の博士
「口裏を合わせる」という表現はね、事前に人と話をして、お互いが言うことを同じにすることを意味するんだよ。

これは、何かを隠したり、事実を一致させたい時に使われることが多いんだ。

助手ねこ
へぇ~、つまり「口裏を合わせる」ってのは、予め相談して「おいおい、これからこういう話をしようぜ」と決めといて、二人の話がバラバラにならんようにすることやな。

まるで、ドラマの中の刑事さんたちが「証言が一致してるなぁ…」って疑うようなシーンみたいやな。なんか、ちょっとコソコソした感じの言葉やね。

【例文】

  1. 口裏を合わせてアリバイ工作をした可能性が高い。
  2. 我々は、その問題について口裏を合わせることにした。