形勢の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
形勢
【読み方】
けいせい
【意味】
変化する物事の、その時その時の状態や勢力の関係。
なるほどなー。つまり、「今の状況や力の関係」ってことやな。サッカーで言うたら、今はどっちのチームが攻めてるか、ビジネスで言うたら、どの会社が流行ってるかっていうのが「形勢」ってことやな。
いつも変わるから、その「今」が大事なんやね。
【語源・由来】
「形」は「物事の様子。」
「勢」は「物事の成り行き・様子。」
【類義語】
趨勢、優劣、状況、情勢
形勢(けいせい)の解説
カンタン!解説
「形勢」という言葉は、物事がどんどん変わっていく中で今の状態や力のバランスがどうなっているか、ということを表しているんだよ。
たとえばね、「形勢不利」という言葉は、何かをしているときに、自分にとって都合が悪い状態や、勝ち目が少ないことを表しているんだ。例えば、スポーツの試合で相手チームに大きく点差をつけられている時や、ビジネスで競合他社に比べて遅れをとっているとき、そんな「まずいな」と思うような状況を示しているんだ。
また、「作家は身辺の状況と天下の形勢に応じて時々その立場を変えねばならん」〈夏目漱石・写生文〉という文章はね、作家という人は、自分の周りのこと(身辺の状況)や、世の中全体の状態(天下の形勢)によって、自分の考えや立場を変えなくちゃいけない、っていうことを言っているんだよ。
だから、「形勢」という言葉は、何かがどんどん変わる中で、その時々の状態や勢力のバランスを表しているんだね。
形勢(けいせい)の使い方
相手チームに、インターハイ出場経験者がいるんだよ。
形勢はこちらが圧倒的に不利ね。
形勢を逆転するには、どうすればいいかな。
その選手を抑えるしかないわね。健太くんにまかせたわ。
形勢(けいせい)の例文
- 世論が野党になびきはじめ、形勢は不利になった。
- どう転ぶか分からない形勢になった。
- 追い風が吹き、形勢は我々に有利になった。
- 形勢が悪くなるたびに総理大臣が交代するが、この国は何も変わらない。
- もはや形勢を挽回することは不可能に思われる。
形勢の文学作品などの用例
「形勢逆転」とは?
「形勢」を用いた表現の一つに「形勢逆転(けいせいぎゃくてん)」があります。
「形勢逆転」とは、勢力などの優劣の状態が逆転することをいいます。
「形勢逆転」というのはね、試合や競争で、元々不利だった側が突然優勢になることを指すんだよ。
まるでゲームで後半になってから点数を取り返すような状況だね。
へぇ~、それやったら「形勢逆転」っていうのは、サッカーで言うところの後半ロスタイムに逆転ゴール決めるみたいなもんやな!
始めは負けそうやったけど、最後になってドッカーンと勝ちに転じるってことやな!
【例文】
- 健太くんが放ったホームランで形勢逆転した。
- 甲子園には魔物が住んでいるという、まだまだ形勢逆転はありうる。
- 形勢逆転と見て、強気だった健太くんは弱気になり慌てて逃げていった。
例えば、スポーツの試合でどちらが勝っているかとか、ビジネスでどの会社が有利かなど、その時々で変わる状況を示す言葉なんだ。