【二字熟語】
叱責
【読み方】
しっせき
【意味】
他人の失敗などをしかりとがめること。
【語源・由来】
「叱」は「しかる。責める。とがめる。」
「責」は「せめる。とがめる。」
【類義語】
叱る、怒る、叱咤、譴責
【対義語】
賞嘆、称讃
叱責(しっせき)の使い方
叱責(しっせき)の例文
- 誤認逮捕したことを上司から厳しく叱責された。
- ともこちゃんは、職務怠慢を叱責されました。
- 厳しい叱責を受けた健太くんは、次の日から学校を休むようになりました。
- 部下を叱責するときは、言葉と態度に気をつけないとすぐに訴えられる。
- 首相は、失言をした大臣を呼び出し叱責した。
「叱責」と「パワハラ」「怒る」「叱咤」の違いは?
「叱責」に似ている語に「パワハラ」「怒る(おこる)」「叱咤(しった)」があります。
「叱責」と「パワハラ」の違いは?
「叱責」に似ている語に「パワハラ」があります。
「パワハラ」は、パワーハラスメントの略です。
「パワーハラスメント」とは、「power」+「harassment」から成る造語です。職場などで、職務上の地位や人間関係などの優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、相手に精神的・身体的苦痛を与えたり、職場環境を悪化させたりする行為をいいます。
上司から部下に対してだけでなく、先輩・後輩、同僚間、部下から上司に対する行為や、顧客や取引先によるものも含まれます。
「叱責」は、立場が下の人に対して、失敗などをしかりとがめることをいいます。
対して「パワハラ」は、職務上の地位や人間関係などの優位性を背景に、過度な精神的・身体的苦痛を与えることをいいます。
しかし「叱責」は、職場以外でも使われます。
また、「叱責」された相手が職場の人間で、なおかつ過度な「叱責」と捉えれば「パワハラ」になりますが、「叱責」という言葉自体には、過度な精神的・身体的苦痛を与えることという意味はありません。
「叱責」と「怒る」の違いは?
「怒る」は
①不満・不快なことがあって、がまんできない気持ちを表す。腹を立てる。いかる。
②よくない言動を強くとがめる。しかる。
という意味です。
「怒る」も「叱責」も、相手の非をとがめ、きびしく注意することをいいます。
しかし「叱責」は、責任者が下の者の失敗や過ちをきつく非難することをいいます。
対して「怒る」は、不満・不快なことにがまんできない気持ちを表す点が違います。
「叱責」と「叱咤」の違いは?
「叱咤」は「大声を張り上げてしかりつけること。また、しかりつけるようにして励ますこと。」という意味です。
「叱責」も「叱咤」も、相手の非をとがめ、きびしく注意することをいいます。
しかし「叱責」は、責任者が下の者の失敗や過ちをきつく非難することをいいます。
対して「叱咤」は、大声をあげて叱ることや叱って励ますことをいうので使い方が違います。