【二字熟語】
終始
【読み方】
しゅうし
【意味】
①物事の始めと終わり。
②同じ態度・状態・内容などが、始めから終わりまで続くこと。
③始めから終わりまで全部。始終。多く副詞的に用いる。
【語源・由来】
「終」は「おわる。おえる。おわり。」
「始」は「はじめ。おこり。」
【類義語】
貫く、徹する、一貫
終始(しゅうし)の使い方
さっき、あそこで人気俳優に会ったよ。
サインをもらったの?
終始笑顔で、いやな顔一つせずサインをしてくれたよ。
良い人ねえ。
終始(しゅうし)の例文
- 会議は活発な討論に終始しました。
- 健太くんは終始冷静でした。
- あの人は、迫害されても終始一貫軍国主義に反対の姿勢をとっていました。
- ともこちゃんは終始沈黙したままだったので真相は分かりません。
- 終始一貫無罪を主張してきましたが、有罪の判決が下されました。
「終始」と「始終」の違いは?
「終始」に似ている語に「始終(しじゅう)」があります。
「始終」とは、
[名]
①物事の始めと終わり。
②事柄の成り行きの、始めから終わりまでの全部。
③始めから終わりまで態度・状態などを変えないで通すこと。また、変わらないで同一になること。
④最後。結末。
[副]
①絶え間ないさま。頻繁に行われるさま。いつも。しょっちゅう。
②終わりには。結局は。
という意味です。
「終始」も「始終」も、始めから終わりまでという意味があります。
しかし「終始」は、「終始変わらない熱意」のように、一定の時間軸の中で続くことをいいます。
対して「始終」は、「彼らは始終喧嘩をしている」のように、一定の時間軸のなかで何度も起こることで、いつも、しょっちゅうという意味です。