【二字熟語】
事象
【読み方】
じしょう
【意味】
①ことの成行き。様子。ことがら。
②確率が定められることがら。試行の結果をみて、起こったか起こらなかったかが確定されることがら。標本空間の部分集合と同一視される。偶然事象。
【語源・由来】
事実と現象の意。
【類義語】
物事、事柄、事物、現象
【対義語】
想像、空想、仮想、表象、原理
事象(じしょう)の使い方
特定のパソコンであるミュージックビデオを再生すると、クラッシュが発生する事象が発見されたんだって。
ミュージックビデオを見ただけで壊れるの?何かの呪いみたい。
パソコンが搭載していた特定のHDDにおいて、固有振動数が曲中のある音と共振してしまうことが原因だったんだって。
なんだか小難しくて分からないけど呪いじゃないならよかったわ。
事象(じしょう)の例文
- 氏は描かんとする事象の中、真に描かねばならぬ事しか描いていない。或事象の急所をグイグイと書くだけである。(菊池寛、志賀直哉氏の作品)
- 院内に発生した事象は院長の責任である。
- サイコロを振って、偶数が出る事象の確率は50%です。
- それらの遺跡は、歴史的事象を如実に示す重要なものだった。
- 一部スマホにおいて、アプリが起動せず利用できない事象が起きている。
「事象」と「現象」の違いは?
「事象」に似ている語に「現象(げんしょう)」があります。
「現象」は、
①人が観察できる形をとって現れるすべての物事。特に、自然や生理の作用によって起こる非人為的な物事。
②本質に対して表面的に現れた事柄。
という意味です。
「事象」は、いろいろの物事や「現象」のことをいい、自然界の出来事にはあまり使われません。
対して「現象」は、人間が感覚を働かせて直接経験することができるいっさいの出来事のことをいいます。
また「現象」は、表面に現れている様相のみをさしていいます。