【二字熟語】
粗野
【読み方】
そや
【意味】
言動が下品であらあらしくて、洗練されていないこと。また、そのさま。
【語源・由来】
「粗」は「大ざっぱで念入りでない。いいかげん。」
「野」は「いやしく荒々しい。」
【類義語】
低俗、野卑、粗暴、蛮風
【対義語】
優雅、気品
粗野(そや)の使い方
大統領になる前のリンカーンは、ゴリラのような男とか、成り上がりの粗野な農民と馬鹿にされていたんだって。
あのリンカーンにもそんな時代があったのね。
それが歴史に名を残す大統領になったんだからすごいよね。
リンカーンという存在は、周りの評価に流されたり屈したりせずに、自分の信念を貫くべきと証明してくれているわよね。
粗野(そや)の例文
- 二十歳を越したばかりの、粗野ではあるが勇気のある真面目な青年である。(中島敦、李陵)
- ブルータリズムとは、1950年代に流行した、打放しコンクリートやガラス等の素材をそのまま使った、粗野な印象の建物のことをいいます。
- デニムパンツは、粗野でワイルドな印象が強くなる。
- その部署は粗野な人が多くて私には合わなかった。
- 健太くんは、田舎者=粗野だと思い込んでいる節がある。
「粗野」と「粗暴」の違いは?
「粗野」に似ている語に「粗暴(そぼう)」があります。
「粗暴」は、「性質や動作があらあらしくて、乱暴なこと。また、そのさま。」という意味です。
「粗野」も「粗暴」も、あらあらしいという意味があります。
しかし「粗野」は、洗練されていない、マナーがなっていないことをいいます。
対して「粗暴」は、性質が乱暴なことを表す点が違います。