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「忖度」の意味と使い方や例文!本来とは違う間違った意味で使われてる?(類義語)

【二字熟語】
忖度

【読み方】
そんたく

【意味】
他人の心中をおしはかること。推察。

【語源・由来】
「忖」「度」ともにはかる意。

【類義語】
推測、推察、斟酌

忖度(そんたく)の使い方

健太
ともこちゃんは思慮深くて、他人の気持ちを忖度することができる子だよね。
ともこ
何が言いたいの。
健太
僕の心を忖度して。
ともこ
夏休みの宿題が終わらないから、何も言わずに黙って手伝ってほしいんでしょう。ストレートに言いなさいよ。

忖度(そんたく)の例文

  1. 相手の気持ちを忖度する。
  2. 健太くんの真意を忖度しかねる。
  3. 健太くんは、相手の真意を忖度するようなタイプの人間ではない。
  4. 現代の考え方で、昔の人の気持ちを忖度するのは無理がある。
  5. ともこちゃんの胸中を忖度した。

「忖度」は、本来とは違う間違った意味で使われてる?

忖度」は「他人の心中をおしはかること。推察。」という意味ですが、近年では、推量したうえで何か配慮をして行動するという意味で使われることが多くなりました。

元々は「忖度」にはマイナスのイメージがない言葉ですが、「忖度政権」や「忖度官僚」というように、マイナスのイメージを伴った間違った意味で使われています。

この使い方であれば、正しくは「斟酌(しんしゃく)」です。

斟酌」は「その時の事情や相手の心情などを十分に考慮して、程よくとりはからうこと」という意味です。

斟酌」と「忖度」を混同して間違いが生じたと考えられます。

国有地売却問題で認知度が高まった「忖度」ですが、間違った意味と使い方で広まってしまっています。正しい意味で使いましょう。