【二字熟語】
吶喊
【読み方】
とっかん
【意味】
①ときの声をあげること。
②ときの声をあげて、敵陣へ突き進むこと。
【語源・由来】
「吶」は「大声で叫ぶ。ときの声をあげる。」
「喊」は「大声をあげる。さけぶ。」
【類義語】
突貫、喊声、雄叫び、鬨の声、鯨波、怒号
【対義語】
沈黙
吶喊(とっかん)の使い方
ここで、昔激しい戦いがあったんだって。
吶喊してきた軍隊を大砲で、一瞬にして吹き飛ばしたという戦いね。
文明の利器の前に、人は無力だよね。
文明の利器は戦争ではなく平和利用されるべきだと思うわ。
吶喊(とっかん)の例文
- 高台から、砂埃をあげながら吶喊していく軍隊が見えた。
- 信長の火縄銃による攻撃のせいで、歩兵の吶喊は失敗した。
- 空気を震わせるような吶喊が聞こえた。
- 先鋒隊が吶喊の声をあげて押し寄せてきた。
- 果然彼は墻壁の欠所に吶喊して来た。(夏目漱石、吾輩は猫である)
「吶喊」と「突貫」の違いは?
「吶喊」と同じ読み方の語に「突貫」があります。
「突貫」とは、
①つきとおすこと。つらぬきとおすこと。
②短期間で一気にしあげること。
③ときの声をあげて、敵陣へ突き進むこと。吶喊 (とっかん) 。
という意味です。
「吶喊」も「突貫」も、ときの声をあげて、敵陣へ突き進むことという意味は同じです。
しかし「突貫」には、「つきとおすこと。つらぬきとおすこと。短期間で一気にしあげること。」という意味がある点が違います。