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「悲惨」の意味と使い方や例文!「凄惨」「悲劇」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
悲惨

「悲酸」とも書く。

【読み方】
ひさん

【意味】
見聞きに耐えられないほどいたましいこと。また、そのさま。

【語源・由来】
「悲」は「かなしい。かなしむ。」
「惨」は「いたましい。みじめ。」

【類義語】
惨め、惨烈、凄惨

【対義語】
至福、幸福

悲惨(ひさん)の使い方

健太
毎日悲惨なニュースが多いよね。
ともこ
悲惨なニュースが無くなって、マスコミが暇になる位平和になってほしいわよね。
健太
マスコミ全社が廃業してしまうくらいニュースが無い世の中になるといいね。
ともこ
マスコミの皆さんにとっては悲惨なことかもしれないけどね。

悲劇(ひさん)の例文

  1. 健太くんは悲惨な状態に追い込まれている。
  2. 平和のために、戦争の悲惨さを語り継いでいく必要がある。
  3. インバウンドによる売り上げに頼り切っていたため、世界的感染症蔓延で売り上げは悲惨な数字になった。
  4. 悲惨な交通事故は後を絶たない。
  5. 銃社会のアメリカでも、銃規制を強化して悲惨な事件を未然に防ぐべきだという意見がある。

「悲惨」と「凄惨」「悲劇」との違いは?

悲惨」に似ている語に「凄惨(せいさん)」「悲劇(ひげき)」があります。

「悲惨」と「凄惨」の違いは?

凄惨」は「悽惨」とも書き、「目をそむけたくなるほどいたましいこと。ひどくむごたらしいこと。また、そのさま。」という意味です。

悲惨」も「凄惨」も、見ていられないほど悲しく痛ましいさまをいいます。

しかし「凄惨」は、「悲惨」よりもさらにむごくて痛ましいさまをいう点が違います。

また「凄惨」の方が、文章語として使われることが多いです。

さらに「凄惨」は、客観的判断に基づいて使われますが、「悲惨」は、「あの頃は悲惨だった」のように、主観的判断に基づいて使うことがあります。

「悲惨」は「悲劇」の違いは?

悲劇」は、
①主人公が運命や社会の圧力、人間関係などによって困難な状況や立場に追い込まれ、不幸な結末に至る劇。トラジェディー。
②人生や社会の痛ましい出来事。

という意味です。

悲劇」は、不幸で悲惨な筋の劇という意味が転じて、「悲惨」な出来事という意味で使われます。

なので「悲劇」と「悲惨」は、密接な関係にある語だと言えます。

悲劇」は、「悲劇的な状況」というように、「」をつけて使われることが多いです。

たいして「悲惨」は、「悲惨な光景」「悲惨な事件」のように、「悲惨」な何かが後に続く形で使われることが多いです。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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