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「哀情」の意味と使い方や例文!「歓楽哀情」とは?(類義語)

哀情の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
哀情

【読み方】
あいじょう

【意味】
悲しく思う心。悲心。

二字熟語の博士
「哀情」は、悲しみや悲痛な気持ちを表す言葉だよ。

つまり、心が痛んで悲しい感情になる状態を指すんだ。

助手ねこ
なるほど、それは「心がじ~んと痛むような悲しい気持ち」をいうんやな。

例えば、「哀情を催す」って言うときは、「心が悲しくて痛むような気持ちになる」ってことなんやな。これなら、小さい子でもわかるわい。

【語源・由来】
「哀」は「かなしい。かなしむ。うれい。」
「情」は「物事に感じて起こる心の動き。気持ち。」

【類義語】
非心

哀情(あいじょう)の解説

カンタン!解説
解説

「哀情」っていう言葉はね、心がとても悲しくて、落ち込んでいる感情を表すんだよ。

たとえば、友だちが引っ越してしまって、会えなくなったときとか、大切なものをなくしてしまったときとか、そういうときに感じる悲しさや落ち込み、それが「哀情」なんだよ。

「哀情を催す」という表現があるけど、これはね、何かがきっかけで、突然悲しい気持ちが湧いてきて、心が沈んでしまうような状態を言うんだ。

だから、「哀情」っていうのは、とても深い悲しみや落ち込みを感じる時に使う言葉なんだよね。

哀情(あいじょう)の使い方

健太
秋の景色って、哀情を誘うよね。
ともこ
意味もなくもの悲しくなるわよね。
健太
哀情のせいで心が空っぽになるからか、無性にお腹がすくんだよね。
ともこ
哀情とは関係ないわね。食欲の秋ね。

哀情(あいじょう)の例文

例文
  1. 哀情を催す。
  2. 僕の心を包んだ哀情は、年々色濃くなっていく。
  3. 言葉にし難い哀情が胸を衝いて来る。
  4. 歓楽きわまって哀情を生じたり、愁嘆の場でつまらぬ事で笑いだすことがある。
  5. 健太くんの心の中に、おもむろに一抹の哀情が去来した。

哀情の文学作品などの用例

  1. ・・・る中に、自らな一味の哀情が、徐に彼をつつんで来るのを意識した。こ・・・ 芥川竜之介或日の大石内蔵助

  2. ・・・喚びさまされて旧歓の哀情に堪えやらず、貴嬢がこの姿をかき消すこと・・・ 国木田独歩おとずれ

  3. ・・・く感じると、言い難き哀情が胸を衝いて来る。「然しね、お正さん、貴・・・ 国木田独歩恋を恋する人

「歓楽哀情」の解説

哀情」を用いた語の一つに、「歓楽哀情(かんらくあいじょう)」があります。

歓楽哀情」とは、楽しみが最高潮に達すると、ふと悲しみが湧いてくるものだという意味です。

出典は、 『文選』漢武帝「秋風辞」です。
二字熟語の博士
「歓楽哀情」は、「歓楽極まりて哀情多し」を省略した表現だよ。

これは、楽しい遊びや飲み会、女性との楽しい時間などの「歓楽」が極まると、それが終わった後の虚しさや悲しみといった「哀情」が湧き上がるという意味だよ。

助手ねこ
つまり、「歓楽哀情」は、遊んだり、飲んだり、女の子と楽しんだりする「楽しい時間」が満ち足りると、そのあとにくる「空っぽや悲しい気持ち」を言うんやな。

「楽しいときがピークに達したあとは、どうしても哀しい気持ちが湧いてくる」ってことやな。これなら小さな子でもわかるで!