【二字熟語】
埒外
【読み方】
らちがい
【意味】
物事の一定の範囲外。
【語源・由来】
埒の外側の意。
【類義語】
枠外
【対義語】
枠内、埒内
埒外(らちがい)の使い方
この映画はアメリカ人スタッフが制作したんだって。
時代考証もストーリーも完璧な時代劇よね。
ここまで完璧な時代劇をみせられるとは、想像の埒外だよね。
日本人として脱帽ものよね。
埒外(らちがい)の例文
- 健太くんの行動は、常識の埒外だった。
- 戒律文化の埒外にいる僕らには、イスラム文化を深く理解することはできない。
- 不幸にして津田の心臓には、相手に釣り込まれるほどの酔が廻っていなかった。同化の埒外からこの興奮状態を眺める彼の眼はついに批判的であった。(夏目漱石、明暗)
- いはんや話の奇抜であるか奇抜でないかと云ふことは評価の埒外にある筈である。更に進んで考へれば、「話」らしい話の有無さへもかう云ふ問題には没交渉である。(芥川龍之介、文芸的な、余りに文芸的な)
- 軍人の方が偉くて、そのほかは埒外であるというような感じだ。(宮部みゆき、蒲生邸事件)
「想像の埒外」とは?
「埒外」を用いた表現の一つに「想像の埒外(そうぞうのらちがい)」があります。
「想像の埒外」は、想像の範囲外という意味です。
【例文】
- 次の瞬間、健太くんがとった行動は想像の埒外にあったといえる。
- 病弱な私が100歳まで生きるとは想像の埒外でした。
- 私の来訪は想像の埒外だったようで、彼は驚いた表情をしていました。