愚劣の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
愚劣
【読み方】
ぐれつ
【意味】
愚かで才知の劣っていること。また、ばからしくくだらないこと。
それに、「これ何やってんねん」と思うような、まったく意味のないくだらないこともこの言葉で表すわけやね。なかなかきつい言葉やけど、そういう状態や行動を指摘するときに使うんやな。
【語源・由来】
愚かで才知の劣っていること。
【類義語】
凡愚、卑劣、愚鈍、迂愚
【対義語】
英明、賢明
愚劣(ぐれつ)の解説
「愚劣」という言葉は、とてもおろかで、頭が良くないことを意味しているんだよ。この言葉は、人の行動や考え方がとても馬鹿馬鹿しくて、まったく意味がないということも示しているんだ。
例えば、「愚劣な行為」という言葉を使う時は、その行動がただ間違っているだけでなく、本当に理解できないほど馬鹿馬鹿しいということを伝えたい時に使うんだ。これは、その行動が社会的な常識や道徳からかけ離れていて、他の人にとって受け入れがたいという意味があるんだよ。
また、「気をつけて見ると、愚劣以外の何物でもない瞬間があると思うのである」〈中井正一・美学入門〉という文章では、普段気にしないけど、よく注意して見ると、本当におろかで馬鹿馬鹿しい瞬間があるということを表しているんだ。これは、日常の中で見過ごされがちな、理にかなっていない行動や思考を指しているんだよ。
ちなみに、「愚劣」の派生語で「ぐれつさ」というのがある。これは、人の行動や考え方が馬鹿馬鹿しいさま、つまり非常に理にかなっていないことを意味しているんだ。この言葉は、特に行動や言動が他人に不快感を与えたり、理解し難いほど不適切であることを示すよ。
だから、「愚劣」という言葉は、誰かの行動や考えがすごくおろかで、まったく賢くないこと、または何かがとてもばかばかしくて、全く価値がないことを指しているんだね。
愚劣(ぐれつ)の使い方
愚劣(ぐれつ)の例文
- 愚劣極まりないテレビ番組が増えた。
- 本当に俺が話したいのは、こんな愚劣な会話じゃなかったはずだ。(遠藤周作、協奏曲)
- 自分ながら、ひどく愚劣な役を受け持ってる俳優のような気がした。(井上靖、崖)
- 君から見たら愚劣かも知れないが、ぼくにとっては、これでも立派な青春さ。(三浦綾子、銃口)
- 戦争は愚劣なものだから一刻も早くやめるべきだ。
愚劣の文学作品などの用例
「愚劣の極み」とは?
「愚劣」を用いた表現の一つに「愚劣の極み(ぐれつのきわみ)」があります。
「愚劣の極み」とは、これ以上ないくらいばからしくくだらないという意味です。
これ以上ないほどに愚かで、くだらない状態や行為のことを言うんだよ。
たとえば、学校で先生が「宿題やったか?」って聞いて、「うちの犬が食べたんです!」って言うような、もう笑うしかないような言い訳とかが「愚劣の極み」ってやつやな。
【例文】
- 流行を追いかけるのは、環境問題の観点から見ても愚劣の極みだ。
- 彼の質問は愚劣の極みで、彼の人間性を疑う。
それに加えて、ばかばかしくて、何の価値もないようなくだらないことも「愚劣」と表現することがあるよ。