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「不念」の意味と使い方や例文!「無念」との違いは?(類義語)

【二字熟語】
不念

「無念」とも書く。

【読み方】
ぶねん

【意味】
①気が付かないこと。ゆきとどかないこと。
②不注意。落度。

【語源・由来】
「不」は「否定を表す語。…しない。…でない。」
「念」は「注意。」

【類義語】
思慮が足りない、浅はか

不念(ぶねん)の使い方

健太
僕の不念がもとで、しくじってしまい申し訳なく思うよ。
ともこ
終わったことはしょうがないわよ。
健太
次はこういうことがないようにするよ。
ともこ
次は成功させましょうね。

不念(ぶねん)の例文

  1. 女中に見られたのを不念と思って、変更したのかもしれぬ。(松本清張 かげろう絵図 下)
  2. 千年あまりも前に、我々の祖先の口馴れた「ある」と言ふ語がある。「産る」の敬語だと其意味を釈き棄てたのは、古学者の不念であつた。(折口信夫 幣束から旗さし物へ)
  3. 拙者の不念から、部下のもののいたした粗相じゃ。(菊池寛 乱世)
  4. 報告すべきだったのに、うっかりしていた私の不念です。
  5. 大事であることに気付かず、今まで捨て置いたのは不念だった。

「不念」と「無念」の違いは?

不念」は「無念」とも書きます。

無念」の「」は、打ち消しを表す助字です。

不念」の「」も、否定を表す語なので「不念」も「無念」も同じ意味です。

無念」は、「無念むねん)」とも読みますが、
①妄念がないこと。無心であること。
②(正念を失って)口惜しく思うこと。不本意。残念。

という違う意味になるので、読み方に注意しましょう。