【二字熟語】
前哨
【読み方】
ぜんしょう
【意味】
本隊の前方に特に警戒のために配置する部隊。また、その勤務。
【語源・由来】
「前」は「空間的にまえの方。進んでいく方向。」
「哨」は「見張りをする。見張り番。」
【類義語】
分隊、別働隊、先遣
前哨(ぜんしょう)の使い方
ここでは関ケ原合戦の前哨戦の一つである乱闘橋の戦いがあったんだよね。
西軍の岐阜城主である織田秀信と、東軍の池田輝政の軍がここで戦ったのよね。
四、五百人近い兵が命を落としたといわれているよ。
現代が戦国時代じゃなくて良かったわね。
前哨(ぜんしょう)の例文
- この知事選は、総選挙の前哨戦と位置付けられる。
- 薩摩藩はこの街道をおさえている。その前哨部隊二百五十人は下鳥羽村小枝にまで南下して陣を布いていた。(司馬遼太郎、燃えよ剣2)
- 敵の前哨は全く蹂躙されて、約半里も北に圧迫されて居る。此の時四条隆資軍に牽制されて居た生駒山方面の敵は、この有様を俯瞰して、四条軍を捨ててどっと山を下り、楠軍の後続部隊に躍りかかった。(菊池寛、四条畷の戦)
- ここは中国本土の最前哨に位置し、それにふさわしくとりつくろってある。チァチンは、古い門を高雅な堅牢を旨とした建築様式のものに取り替えたが、昔のままの市門のなかに、独自の様式をもったすぐれたものを見出した。(S.ヘディン、シルクロード)
- チャンピオンと挑戦者の前哨戦がスタートした。
「前哨戦」とは?
「前哨」を用いた表現の一つに「前哨戦(ぜんしょうせん)」があります。
「前哨戦」とは、
①本隊同士の戦闘に先立って、両軍の前哨の間で行われる小戦闘。
②本格的な活動に入る前の手始めの行動。
という意味です。
【例文】
- 関東大会の前哨戦になる県大会がスタートした。
- 彼は、世界選手権の前哨戦で大きな手応えをつかんだ。