読み方で悩みやすい漢字の一つに、「浴衣」があります。
Q「浴衣」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
浴衣の読み方
- 「ゆかた」
- 「よくい」
- 「ゆかた」と「よくい」両方とも
このページでは、悩みやすい「浴衣」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「浴衣」の読み方は、「ゆかた」?「よくい」?
浴衣の正しい読み方は、「ゆかた」「よくい」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「浴」の音読みには「ヨク」があり、訓読みには「あ(びる)」「あ(びせる)」「ゆあみ」があります。一方、「衣」の音読みには「イ」「エ」、訓読みには「ころも」「きぬ」「き(る)」があります。
浴衣の読み方は「ゆかた」「よくい」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「ゆかた」と「よくい」の両方です。
ただし、「浴」「衣」のそれぞれの漢字には、「ゆ」や「かた」の読み方はありません。「ゆかた」とは「湯からびら」の略であり、浴衣を「ゆかた」と読むのは、熟字に訓読みを当てた熟字訓です。
広辞苑には「ゆかた」と「よくい」の両方の項目があり、「よくい」の項目には「ゆかたに同じ」とあります。意味は同じですが、使い方は少し違ってきます。
「浴衣」の意味は、「ゆかた」も「よくい」も同じ
浴衣の意味は「入浴後や夏に着るもめんの単衣(ひとえ)」です。言葉の由来でもある「湯かたびら」は、入浴時にまたは入浴後に来ていた麻の単衣とされます。
「浴」には「あびる」「水や湯にひたる」「ゆあみする」の意味があります。一方、「衣」には「ころも」「きぬ」「身にまとうもの」の意味があります。
浴衣を用いた例文には「浴衣(ゆかた)を着て夏祭りにでかける」「身分の高い人は浴衣(よくい)を身に着けて入浴していた」があります。
まとめ
- 浴衣の読み方は、「ゆかた」「よくい」のどちらも正しい。
- 「ゆかた」の読み方は「湯かたびら」に由来する。
- 浴衣は「入浴時や入浴後に身に着ける単衣の着物」を意味する。