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柏手の読み方!「かしわで」と「はくしゅ」正しいのは?

読み方で悩みやすい漢字の一つに、「柏手」があります。

問題

Q「柏手」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?

次の3択から選んでみて下さい。

柏手の読み方
  1. 「かしわで」
  2. 「はくしゅ」
  3. 「かしわで」と「はくしゅ」両方とも

 

このページでは、悩みやすい「柏手」の読み方や意味について詳しく解説していきます。

「柏手」の読み方は、「かしわで」?「はくしゅ」?

読み方

 

柏手の正しい読み方は、「かしわで」「はくしゅ」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。

「柏」の音読みには「ハク」「ビャク」があり、訓読みに「かしわ」があります。また、「手」の音読みには「シュ」「ズ」があり、訓読みに「て」「た」があります。

柏手の読み方は「かしわで」「はくしゅ」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。

正解は、③の「かしわで」と「はくしゅ」の両方です。

広辞苑には「かしわで」「はくしゅ」の両方の項目があり、「はくしゅ」を引くと「かしわで」の項目に導かれます。

「柏手」の意味は、「かしわで」も「はくしゅ」も同じ

意味

柏手の意味は「神を拝む時に両手を打ち合わせて鳴らすこと」です。

「柏」には「かしわ(産地に自生する落葉高木)」の意味があり、「手」には「(人体の部位の)て」の意味があります。

広辞苑の「かしわで」の漢字にはテヘンの「拍手」も記されており「『柏』は『拍』の誤写か」との解説があります。一方、新明解国語辞典(第四版)には「『拍手』とも書く」とあります。

テヘンの「拍」には「打つ」「手でたたく」の意味があります。

神を拝む場合の柏手は音を立ててから手を合わせますが、仏を拝む場合には音を立てません。新明解国語辞典の柏手の項目には、「葬式の時に打ち合わせるだけで鳴らさないのを『しのびで』と言う」との記載もあります。

柏手を用いた例文には「柏手を打つ」があります。

まとめ

まとめ
  • 柏手の読み方は、「かしわで」「はくしゅ」のどちらも正しい。
  • 柏手は「神を拝む時に両手を打ち合わせて鳴らすこと」を意味する。
  • 柏手は「拍手」とも書く。