読み方で悩みやすい漢字の一つに、「所縁」があります。
Q「所縁」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「しょえん」
- 「ゆかり」
- 「しょえん」と「ゆかり」両方とも
このページでは、悩みやすい「所縁」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「所縁」の読み方は、「しょえん」?「ゆかり」?
所縁の正しい読み方は、「しょえん」「ゆかり」どちらなのでしょうか。
漢字から察すると「しょえん」の気もしますが、「ゆかり」にも聞き覚えはありそうですね。
「所」の音読みは「ショ」表外読として「ソ」、訓読みは「ところ」となります。
一方「縁」の音読みは「エン」、訓読みは「ふち」表外読みとして「えにし」「へり」「ゆかり」「よすが」「よ(る)」となります。
このことから「しょえん」も「ゆかり」も正しそうな気もしますが。
さて、結論を言ってしまうと、所縁の読み方は「しょえん」「ゆかり」のどちらを使っても間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
ただ、実際には所縁は「ゆかり」と読まれることが一般的です。
所縁を「ゆかり」と読むのは、熟字を訓読みにする熟字訓と考えられています。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
今回の所縁は「しょえん」とも読みますが、これの持つ意味が日本語の「ゆかり」とほとんど変わらないために、そう読まれるようになりました。
極端に言えば、縁だけでも「ゆかり」と読めるので、所縁を「ゆかり」と読んでも不思議ではありませんね。
「所縁」の意味は、「しょえん」も「ゆかり」も同じ
所縁の意味としては、「血の繋がりなど、何らかの関係性、繋がりのあること」になります。
所縁を用いた例文としては「縁も所縁もない」や「故人所縁の品々を飾る」等があります。
まとめ
- 所縁の読み方は「しょえん」「ゆかり」のどちらも正しい。
- ただし、「ゆかり」と読まれる方が一般的である。
- 所縁は、「血の繋がりなど、何らかの関係性、繋がりのあること」を意味する。