読み方で悩みやすい漢字の一つに、「山葵」があります。
Q「山葵」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「やまあおい」
- 「わさび」
- 「やまあおい」と「わさび」両方とも
このページでは、悩みやすい「山葵」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「山葵」の読み方は、「やまあおい」?「わさび」?
山葵の正しい読み方は「やまあおい」「わさび」どちらなのでしょうか?
漢字から察すると「やまあおい」の気もしますが、「わさび」にも聞き覚えはありそうですね。
「山」の音読みは「サン」表外読として「セン」、訓読みは「やま」となります。
一方「葵」の音読みは「キ」、訓読みは「あおい」となります。
このことから「やまあおい」は正しそうですが「わさび」はどうなのでしょう。
さて、結論を言ってしまうと、山葵の読み方は「わさび」が正しく、「やまあおい」は間違いです。
つまり、答えとしては2つ目の「わさび」ということになります。
何故山葵を「わさび」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
因みに、山葵が山の冷たい清流に自生し、その葉の形が葵の葉と似ていることからこの漢字があてられたようですね。
「山葵」の意味
山葵とは、「アブラナ科の多年草のこと」を意味します。
その根茎をすりおろすと鼻につんとくる香気と辛味を生じ、香辛料としてはとても人気が高いですね。
刺身やお寿司などでは欠かせない香辛料ともいえます。
このツンと来る特徴を「悪(わる)・障る(さわる)・響く(ひびく)」と表現することから、「わさび」となったという説もあります。
また他説では「沢に自生する葵」から「さわあおい」→「さわひ」→「わさび」と転じたともいわれています。
まとめ
- 山葵の読み方は「わさび」が正しい。
- 山葵を「やまあおい」と読むのは間違い。
- 山葵とは、「アブラナ科の多年草」の意である。