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自棄の読み方!「じき」と「やけ」正しいのは?

読み方で悩みやすい漢字の一つに、「自棄」があります。

問題

Q「自棄」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?

次の3択から選んでみて下さい。

自棄の読み方
  1. 「じき」
  2. 「やけ」
  3. 「じき」と「やけ」両方とも

 

このページでは、悩みやすい「自棄」の読み方や意味について詳しく解説していきます。

「自棄」の読み方は、「じき」?「やけ」?

読み方

 

自棄の正しい読み方は、「じき」「やけ」どちらなのでしょうか。

漢字から察すると「じき」の気もしますが、「やけ」にも聞き覚えはありそうですね。

 

「自」の音読みは「シ」「ジ」、訓読みは「みずか(ら)」表外読として「おのずか(ら)」「よ(り)」となります。

一方「棄」の音読みは「キ」、訓読みは表外読として「す(てる)」となります。

このことから「じき」は正しそうですが「やけ」はどうなのでしょう。

 

さて、結論を言ってしまうと、自棄の読み方は「じき」「やけ」のどちらを使っても間違いではありません。

つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。

ただ、実際には自棄は「やけ」と読むのが一般的となるようです。

 

さて「じき」は理解できるものの、何故自棄を「やけ」と読むのでしょうか?

実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。

訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。

簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。

他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。

 

今回の自棄は「じき」とも読みますが、これの持つ意味が日本語の「やけ」とほとんど変わらないために、そう読まれるようになりました。

「自棄」の意味は、「じき」も「やけ」も同じ

意味

自棄の意味としては、「物事が思い通りにならず、自らを顧みずに無茶なことをすること」となります。

 

自棄を用いた例文としては「自棄をおこす」「自棄になる」「自棄酒」「自暴自棄」等があります。

【関連記事】
「自棄」の意味と使い方や例文!「じき」「やけ」読み方の違いは?(類義語)

まとめ

まとめ
  • 自棄の読み方は「じき」「やけ」のどちらも正しい。
  • 一般的には自棄は「やけ」と読まれる。
  • 自棄は「思い通りにならず、無茶をすること」の意である。