読み方で悩みやすい漢字の一つに、「生地」があります。
Q「生地」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「せいち」
- 「きじ」
- 「せいち」と「きじ」両方とも
このページでは、悩みやすい「生地」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「生地」の読み方は、「せいち」?「きじ」?
生地の正しい読み方は、「せいち」「きじ」どちらなのでしょうか。
「せいち」「きじ」ともに聞き覚えがありそうですね。
「生」の音読みは「セイ」「ショウ」、訓読みは「い(かす・きる)」「う(まれる・む)」「なま」「は(える・やす)」「お(う)」「き」表外読みとして「いのち」「うぶ」「な(す・る)」となります。
一方「地」の音読みは「ジ」「チ」、訓読みは表外読みとして「つち」「ところ」となります。
これらから察すると「せいち」も「きじ」も正しそうですね。
さて、結論を言ってしまうと、生地の読み方は「せいち」「きじ」どちらも間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
使われ方としては、「きじ」の方が多いようです。
また、生地を「しょうち」と読むこともありますし、地名などでは「いくじ」「おんじ」などもあります。
なお、「せいち」と「きじ」それぞれで読む場合に、意味が異なりますので気を付けましょう。
「生地」の意味は、「せいち」と「きじ」で違う!
生地の意味としては「せいち」と「きじ」でそれぞれ意味が異なります。
まず「せいち」ですが、「生まれた土地。出生地」「安全な場所・地」「知らない土地」の意味となります。
一方「きじ」の場合には、「手を加えていない、素のままの質。素質」「素肌・素顔」「布や織物などの地質または加工を施す材料織物」「パンや麺などの素材」「陶磁器の素材」の意味です。
このように「せいち」と「きじ」では、全く異なる意味合いを持っています。
因みに「しょうち」と読む場合は、ほとんど「せいち」と同じで「生まれた土地」を意味します。
生地を使った例文として「パン生地をこねる」「偉人の生地巡りに行く」などがあります。
まとめ
- 生地の読み方は「せいち」「きじ」どちらも正しい。
- 生地の読み方には「しょうち」もある。
- 生地を「せいち」「きじ」と読む際には、それぞれで意味が異なる。
- 「せいち」は「生まれた土地」の意である。
- 「きじ」は「手を加えていない素のままの質」の意である。