読み方で悩みやすい漢字の一つに、「御菜」があります。
Q「御菜」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「おかず」
- 「おさい」
- 「おかず」と「おさい」両方とも
このページでは、悩みやすい「御菜」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「御菜」の読み方は、「おかず」?「おさい」?
御菜の正しい読み方は、「おかず」「おさい」どちらなのでしょうか。
漢字から察すると「おさい」はありそうですが、あのご飯の「おかず」のことなのでしょうか。
「御」の音読みは「ギョ」「ゴ」、訓読みは「おん」表外読みとして「お」「おさ(める)」「み」となります。
一方「菜」の音読みは「サイ」、訓読みは「な」となります。
このことから「おさい」は正しそうですが、「おかず」はどうなのでしょう。
さて、結論を言ってしまうと、御菜の読み方は「おかず」「おさい」のどちらを使っても間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
ただ、実際には御菜は「おさい」と読むのが一般的となり、「おかず」の場合には平仮名表記が多くなるようです。
「おさい」は理解できるものの、何故御菜を「おかず」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
今回の御菜は「おさい」とも読みますが、これの持つ意味が日本語の「おかず」とほとんど変わらないために、そう読まれるようになりました。
「御菜」の意味は、「おかず」も「おさい」も同じ
御菜の意味としては、「菜の丁寧な表現」「副食物」となります。
おかず、といってしまうのが分かりやすいですね。
もともと菜とは、パンやお米などの主食と汁物以外の副食物を指して使われます。
御菜の使い方としては、「今晩の御菜はハンバーグだ」などがあります。
まとめ
- 御菜の読み方は「おかず」「おさい」のどちらも正しい。
- 一般的には「おさい」と読まれることが多く、「おかず」は平仮名表記されることが多い。
- 御菜は「菜の丁寧な表現」「副食物」の意である。