読み方で悩みやすい漢字の一つに、「肌理」があります。
Q「肌理」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「きめ」
- 「きり」
- 「きめ」と「きり」両方とも
このページでは、悩みやすい「肌理」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「肌理」の読み方は、「きめ」?「きり」?
肌理の正しい読み方は、「きめ」「きり」どちらなのでしょうか。
漢字から察すると「きり」はありそうですが、「きめ」にも聞き覚えはありそうですね。
「肌」の音読みは表外読みとして「キ」、訓読みは「はだ」表外読みとして「はだえ」となります。
一方「理」の音読みは「リ」、訓読みは表外読みとして「おさ(める)」「ことわり」「すじ」となります。
このことから「きり」は正しそうですが、「きめ」はどうなのでしょう。
結論を言ってしまうと、肌理の読み方は「きめ」「きり」のどちらを使っても間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
ただ、実際には肌理は「きめ」と読むのが一般的となるようです。
「きり」は理解できるものの、何故肌理を「きめ」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
今回の肌理は「きり」とも読みますが、これの持つ意味が日本語の「きめ」とほとんど変わらないために、そう読まれるようになりました。
「肌理」の意味は、「きめ」も「きり」も同じ
肌理の意味としては、「もくめ」「皮膚の表面のこまかいあや」となります。
肌理を用いた例文としては「彼女の肌は肌理が細かい」等があります。
ただ、「肌理(きめ)細やかなサービス」の場合には「きめ」となるので、そういった意味では違いがあるかも知れません。
まとめ
- 肌理の読み方は「きめ」「きり」のどちらも正しい。
- 一般的には「きめ」と読まれることが多い。
- 肌理は「もくめ」「皮膚の表面のこまかいあや」の意である。