読み方で悩みやすい漢字の一つに、「賽子」があります。
Q「賽子」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
賽子の読み方
- 「さいし」
- 「サイコロ」
- 「さいし」と「サイコロ」両方とも
このページでは、悩みやすい「賽子」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「賽子」の読み方は、「さいし」?「サイコロ」?
賽子の正しい読み方は「さいし」「サイコロ」どちらなのでしょうか?
漢字から察すると「さいし」の気もしますが、あの「サイコロ」のことなのでしょうか。
「賽」の音読みは「サイ」、訓読みは「さいころ」となります。
一方「子」の音読みは「シ」「ス」、訓読みは「こ」表外読みとして「おとこ」「ね」「み」となります。
このことからどちらも正しそうですが、どうなのでしょう。
結論を言ってしまうと、賽子の読み方は「サイコロ」が正しく、「さいし」は間違いです。
つまり、答えとしては2つ目の「サイコロ」ということになります。
さて、何故賽子を「サイコロ」と読むのでしょうか?
「賽」だけでも「さいころ」と読むから不思議ではありませんが、実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓とされています。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
「賽子」の意味
賽子とは、「双六・博奕などに用いる小形の立方体の道具で、その6面に、1・2・3・4・5・6の点を記したもの」の意味です。
※「采」にも同様の意味があります。
賽子を使った例文としては「賽子を使った手品」などがあります。
まとめ
- 賽子の読み方は「サイコロ」が正しい。
- 賽子を「さいし」と読むのは間違い。
- 賽子とは、「双六・博奕などに用いる小形の立方体の道具で、その6面に、1・2・3・4・5・6の点を記したもの」の意である。