【二字熟語】
適宜
【読み方】
てきぎ
【意味】
①その場合・状況にぴったり合っている。
②便宜に従うこと。随意。
【語源・由来】
「適」は「かなう。ふさわしい。あてはまる。」
「宜」は「よろしい。よい。都合がよい。」
【類義語】
適正、適切
適宜(てきぎ)の使い方
花壇の花が変わっている。
よく気が付いたね。
演芸部が変えているの?
そうなんだ。行事や季節ごとに適宜花を植え替えているんだよ。きれいだよね。
適宜(てきぎ)の例文
- 各々適宜休みをとってください。
- 適宜の処置をとる。
- 仕事が済み次第適宜帰ってよろしい。
- 部下に適宜指示を与える。
- 状況に応じて適宜行動してください。
適宜(てきぎ)は目上に使える?注意点も!
「適宜」は敬語を用いることで目上の人に使うこともできます。
「適宜」という言葉自体には敬意は含まれないため、取引先やお客様など目上の人に使う場合は尊敬語や謙譲語を併せて用いるようにしましょう。
【例文】
- 進捗状況に関しましては、適宜お知らせ致します。
- 今後は適宜報告に参ります。
「適宜」は、どういった状況やタイミングか定まっておらず、相手によっては明確ではなく無責任と感じる場合もあり注意が必要です。「いつ確認するか」「いつ対応するか」と時期を明確にするべき内容の場合は「適宜」ではなく「明日確認致します」や「本日中に対応致します」の方が無難です。
「適宜」と「随時」や「適時」の違いは?
「適宜」に似た言葉に「随時」と「適時」があります。
「随時」は、
①時に随うこと。臨時。
②いかなる時にも。いつでも。
「適時」は、時宜にかなうこと。ちょうどよい時。
【三語の違い】
「適宜」・・・時、状況、量、方法など、さまざまな意味でちょうどよい。
「随時」・・・日時などに制限がなく、いつでも良きときに。
「適時」・・・時がちょうどよい。
「適宜」は、時だけを表す「適時」より幅広い意味で使われ、「随時」は日時に制限がなくいつでもという意味が含まれます。