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「適当」の意味と使い方や例文!「いい加減」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
適当

【読み方】
てきとう

【意味】
①ある状態や目的などに、ほどよくあてはまること。
②その場に合わせて要領よくやること。いい加減。

【語源・由来】
「適」は「かなう。ふさわしい。あてはまる。」
「当」は「あたる。あてる。あてはまる。」

【類義語】
いい加減、生半可、ぞんざい、投げ遣り

【対義語】
不適当

適当(てきとう)の使い方

ともこ
健太くん。人参を適当に切っておいて。
健太
わかったよ。
ともこ
・・・適当って言ったけど、これは大小バラバラ過ぎない?
健太
適当でいいって言ったじゃないか。

適当(てきとう)の例文

  1. 家族の人数から考えると適当な広さです。
  2. 健太くんを適当にあしらいました。
  3. 適当な選択肢はどれか考える。
  4. 適当に分けておいてください。
  5. 適当に返事をしておく。

「適当」と「いい加減」の違いは?

適当」に似た意味に「いい加減」があります。

いい加減」は「好い加減」と書きます。意味は、

①よい程あい。適当。ほどほど。(例:好い加減に焼き上がる。冗談も好い加減にしろ。)
②条理をつくさないこと。徹底しないこと。深く考えず無責任なこと。(例:好い加減なことを言う。)
③(副詞的に用いて)相当。だいぶん。かなり。(例:好い加減待たされた。好い加減嫌になる。)

というものです。

【両語の違い】

適当」と「いい加減」は共通する部分が多い語ですが、「いい加減」に「いい加減雨がやんでくれたらと思う。」というように、物事が相当な程度に達してそろそろ終わって欲しいという意味で副詞的に使われる点が異なります。