同音異義語とは、発音は同じでも意味が異なる単語のことです。
これらの言葉は多くの言語に存在し、日本語においても例外ではありません。
同音異義語は、言語の多様性と進化の証であり、時には混乱を招くこともあります。
この記事では、「お」で始まる同音異義語についてわかりやすく解説します。
同音異義語の理解を深めることで、言語の微妙なニュアンスをより豊かに感じ取ることができるでしょう。
おういん(押印・押韻)
押印(おういん)の意味と使い方や例文
押印 | 印を押すこと、捺印のこと。 |
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押印とは、印章(はんこ)を用いて文書や書類に印を押す行為を指します。この行為は、文書や書類が特定の人物によって認められ、承認されたことを示すために行われます。 具体的には、署名の際に実印(登録された個人の印章)を押すことで、その文書や書類に法的な効力を与えたり、正式な承認や同意の証として使われたりします。 押印は「捺印」とも呼ばれ、どちらもほぼ同じ意味で使用されますが、押印という表現は捺印に代わってよく用いられるようになりました。この行為は、契約書や公的な書類、私的な文書など、多岐にわたる場面で必要とされます。
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押韻(おういん)の意味と使い方や例文
押韻 | 詩や文で同じまたは似た音韻を定位置に使い、調和を生むこと。 |
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押韻とは、詩や歌、詩文において、同じまたは類似した音韻を持つ語を特定の場所に繰り返し用いる技法のことを指します。この技法により、言葉の響きを調和させて、韻律的な美しさや効果を高めることができます。 押韻には、詩の行の始めに配置される頭韻や、詩の行の終わりに配置される脚韻など、さまざまな形があります。 例えば、「二句と四句に押韻する」という用例では、詩の第二行と第四行で同じ韻を踏むことを意味します。このように押韻は、詩や歌などの文芸作品において、音の美しさを追求するための重要な手法の一つです。
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「押印」と「押韻」の違い・使い分け!「おういん」の同音異義語
その他「おういん」の同音異義語
【王院】
おうか(謳歌・押下・桜花・欧化)
謳歌(おうか)の意味と使い方や例文
謳歌 | 声を揃えて賞賛すること、幸せを心から楽しむこと、または歌うことや噂することを指す。 |
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謳歌という言葉は、人々が一緒になって声を合わせて賞賛すること、喜びや恵まれた幸せを言葉や行動で表現することを意味します。 また、一緒に声を合わせて歌うことや、そのような歌自体を指すこともあります。さらに、謳歌には、うわさをすることや、恵まれた境遇を心から楽しむという意味も含まれています。 例えば、「青春を謳歌する」は、若さの楽しさや美しさを全身で味わい尽くすことを表し、「平和を謳歌する」は、平和な状態がもたらす幸福を深く感じ取り、それを共に享受することを意味します。 この言葉は、単に喜びを表現する以上に、その喜びを共有し、一体感を持って楽しむ様子を強調しています。
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押下(おうか)の意味と使い方や例文
押下 | ボタンやキーを押す行為。 |
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押下とは、ボタンやキーなどを押し下げる行為を指します。これは、物理的な力を加えて操作を行うことを意味しており、例えばコンピュータのキーボードやリモコン、エレベーターのボタンなど、指で押して動作させるもの全般に対して使われます。 「終了ボタンを押下する」という用例では、終了ボタンを押してその機能を実行する行為を表しています。注意点として、押下を「おうげ」と読むのは誤りで、「おうか」と読むのが正しいです。
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桜花(おうか)の意味と使い方や例文
桜花 | 桜の花や旧日本海軍の特攻機のこと。 |
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桜花という言葉には、主に二つの意味があります。一つ目は、直接的に「さくらの花」を指します。これは日本の春の象徴であり、美しさと儚さを象徴する花として、多くの文化的、芸術的作品に影響を与えています。二つ目の意味では、旧日本海軍の特別攻撃機の名称として使用されます。 この特別攻撃機「桜花」は、爆撃機に懸架されて発進し、火薬ロケットで滑空して敵艦に体当たりするという使命を持っていました。この用法は、日本の歴史の特定の時期に特有のものであり、技術的な進歩とともに特異な戦術の一例を示しています。 「桜花爛漫」という用例では、「桜の花が満開になる様子」を表現しており、ここでは美しさと自然の力強さを称賛しています。この表現は、人々が自然の美しさを楽しむ心情や、春の訪れを祝う日本の文化的背景を反映しています。
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欧化(おうか)の意味と使い方や例文
欧化 | ヨーロッパ風にすること、またはなること。 |
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欧化とは、思想や風習、文化などがヨーロッパ風に変化すること、またはそうする過程を指します。具体的には、西洋の技術や価値観、生活様式を取り入れ、それらを自国の文化や社会に融合させていく行為を意味します。 この過程では、教育、政治、経済、服装、芸術など様々な分野においてヨーロッパの影響が見られるようになります。欧化は単に外見や形式を模倣することではなく、西洋の思考方法や価値観を取り入れ、それに基づいて自己の文化や社会を再構築する深いプロセスを含むことがあります。
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「謳歌」「押下」「桜花」「欧化」の違い・使い分け!「おうか」の同音異義語
その他「おうか」の同音異義語
【王家】
【応化】
【殃禍】
【黄化】
【横禍】
おうかん(王冠・往還)
王冠(おうかん)の意味と使い方や例文
王冠 | 君主が主権を示すためかぶる冠、栄誉の象徴、または形が似ている瓶の金属製栓を指す。 |
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王冠は、複数の意味を持つ言葉です。一般的には、帝王や君主がその地位や権威を象徴するために頭にかぶる装飾的な冠を指します。この使用は、王位の権威や威厳を示すものとして、長い歴史を通じて存在してきました。また、「王冠をいただく」という表現は、王位に就くことを意味する場合もあります。 さらに、ヨーロッパでは古くから、尊厳や高貴さを表すために頭にかぶる装飾品としても使用されてきました。このように、王冠は単に物理的な装飾品以上のものと見なされ、社会的地位や栄誉を象徴するアイテムとしても機能します。 また、形が似ていることから、ビンの口を密閉するために使用される金属製の栓のことを指す場合もあります。この意味での王冠は、日常生活でよく見かけるもので、ビール瓶などの口金部分に使用されます。 以上のように、王冠は、歴史的、社会的な背景を持つ権威の象徴から、日常的な物品まで、その使用は多岐にわたります。
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往還(おうかん)の意味と使い方や例文
往還 | 行き来することやそのための道、特に主要な街道を指す。 |
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往還という言葉は、基本的に「行き来すること」や「往復すること」、「行き来するための道」つまり「街道」などを指す言葉です。これは人や車などが移動する行為や、そのために利用される道路やルートを意味しています。 つまり、ある場所から別の場所へ行き、再び戻る動作や、そのような動作を行うために使われる主要な道路や通路のことを指します。例えば、江戸時代に使われた街道や、現代でいうところの主要な道路や交通ルートがこれに該当します。 また、具体的な使用例としては、「東京と大阪を往還する」が挙げられ、これは東京から大阪へ行き、また戻る動作やそのために使われるルートを示しています。
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「王冠」と「往還」の違い・使い分け!「おうかん」の同音異義語
その他「おうかん」の同音異義語
【横貫】
おうきゅう(王宮・応急)
王宮(おうきゅう)の意味と使い方や例文
王宮 | 王の住む宮殿。 |
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王宮とは、王や帝王が住む宮殿のことを指します。これは、王様や皇族の公式な住居であり、通常は国の政治や文化の中心となる場所です。王宮はただの住居以上の意味を持ち、その国の権威や歴史、文化を象徴する建築物として位置づけられます。 例えば、「王宮に住む」という表現は、王様やその家族がその宮殿に実際に住んでいることを示しますが、それだけでなく、その場所が国家の重要な政治的および文化的中心であることも暗示しています。
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応急(おうきゅう)の意味と使い方や例文
応急 | 緊急時に一時的に対応すること。 |
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応急とは、緊急の事態や突発的な問題に直面した際、その場をしのぐために一時的かつ迅速に行う対応や手当てのことを指します。 具体的には、事故や怪我が発生した際の応急措置、機械の故障や構造物の損傷に対する応急の修理など、状況を一時的に安定させるための行動や処置をさします。 このような対応は、根本的な解決策ではなく、あくまで急場をしのぐための暫定的なものであり、その後の詳細な検査や本格的な修理・治療などが必要になることが一般的です。
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「王宮」と「応急」の違い・使い分け!「おうきゅう」の同音異義語
おうこう(王侯・横行)
王侯(おうこう)の意味と使い方や例文
王侯 | 王と諸侯を指す言葉で、王侯貴族や王侯将相など、高い地位や権力を持つ人々を意味する。 |
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王侯は、歴史的または文化的な文脈において、王や諸侯(地方を統治する貴族や領主)を指す言葉です。これらの人物は、一般的に社会の上層部に位置し、政治的、経済的、軍事的な権力を有していました。この用語は、特に封建社会や古代から中世にかけての王国や帝国における支配階級を指す際に用いられます。 用例として挙げられた「王侯貴族」は、王や諸侯といった高位の貴族を総称しています。また、「王侯将相寧ぞ種あらんや」は、地位や権力が必ずしも血統や出自から来るわけではないことを示す古典的な表現で、人の価値や能力はその出自ではなく、その人自身の行動や成果によって決まるという考えを示しています。最後の「王侯に事えずその事を高尚にす」は、高位の人々に仕えることなく、自分の行いや信念を尊重し、高潔に生きることの価値を強調しています。 総じて、王侯という用語は、王や地方を統治する貴族という高位の階級を指し、これらの人物が有していた政治的、経済的、文化的な影響力やその社会的役割を表しています。また、用例を通じて、地位や権力に対するさまざまな哲学的、倫理的な見解が示されています。
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横行(おうこう)の意味と使い方や例文
横行 | 勝手気ままに行動すること、悪事や悪者がはびこること、横向きに移動することを指す。 |
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横行という言葉は、複数の意味合いを持っていますが、共通しているのは、何らかの行動や事象が自由で制約が少ない、または横方向への動きという特徴です。基本的に、自由気ままに行動すること、特に社会的な規範や規制を無視して勝手に振る舞うさまを指す場合が多いです。これには良い意味もあれば、悪い意味合いで使われることもあります。 例えば、横行は自由に歩き回ることを表す場合もあれば、特定の悪事や不正行為が広まり、社会的に問題となっている状態を示すこともあります。また、物理的な意味で横方向に動くことも含まれますが、この用法は比較的まれです。 用例を通じて見ると、「金権政治が横行する」や「夜盗が横行する」のように、悪徳や不正が広がり、社会に悪影響を及ぼしている状況を強調しています。また、「カニの横行」のように、文字通り横方向に動く様子を描写する場合もあります。 総じて、横行は行動が横に広がることを意味するだけでなく、制約の少ない自由な振る舞い、あるいは社会的に問題視される行為が広がっている状態を表現するのに使われる言葉です。
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「王侯」と「横行」の違い・使い分け!「おうこう」の同音異義語
その他「おうこう」の同音異義語
【王后】
【往航】
【鶯簧】
おうし(雄牛・横死)
雄牛(おうし)の意味と使い方や例文
雄牛 | 雄の牛を指す。 |
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雄牛は、雄の牛を指します。牛は、家畜として広く飼育されている動物で、その中で雄の個体を雄牛と称します。これに対して、雌の牛は牝牛(めうし)と呼ばれます。 雄牛は肉用、乳用、耕作などの目的で飼育されることがあり、その利用は地域や文化によって異なります。また、雄牛は一般に体が大きく力が強いことから、闘牛などの文化的イベントに使われることもあります。
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横死(おうし)の意味と使い方や例文
横死 | 思いがけない災難で死ぬこと、不慮の死。 |
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横死とは、事故や殺害など予期せぬ災難により、自然な寿命を全うすることなく命を落とすことを意味します。この表現は、人が天命に従って自然に命を終えることができない状況、つまり思いがけない災害や不幸な出来事によって突然死ぬことを指します。 例えば、山中での事故や旅先での不慮の出来事により生命を失う場合などが含まれます。この言葉は、そのような死に方に対する無念さや不条理を表現する際に用いられます。
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「雄牛」と「横死」の違い・使い分け!「おうし」の同音異義語
その他「おうし」の同音異義語
【王師】
【押紙】
【黄紙】
【奥旨】
【横恣】
おうじ(王子・皇子)
王子(おうじ)の意味と使い方や例文
王子 | 王の息子または親王宣下のない皇族の男子。 |
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王子という言葉は、基本的には国王や帝王の男性の子どもを指します。この用語は、王位や帝位の継承権を持つ可能性のある男性の子孫に対して用いられることが多いです。また、王子にはもう一つの意味があり、それは親王宣下(皇室の男子が親王として公式に認められること)を受けていない皇族の男子を指す場合があります。この意味でも、彼らは皇族としての地位を持っていますが、親王とは異なる扱いを受けます。 加えて、王子という言葉は、文化や芸術の文脈で特別な意味を持つことがあります。例えば、歌舞伎では特定の種類の鬘(かつら)を指し、公家の悪人や謀反人の役を演じる際に使用されることがあります。これは、役割や演じるキャラクターによって異なる表現方法の一つです。 総合すると、王子という言葉は、主に王族の男性の子孫を指す言葉であり、彼らはしばしば国の重要な役割を担うことが期待されています。また、文化的な文脈では、特定の役割や象徴的な意味を持つ場合があります。
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皇子(おうじ)の意味と使い方や例文
皇子 | 天皇の男の子、皇帝の息子を指す。 |
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皇子という言葉は、天皇の男の子、つまり天皇の息子を指します。この言葉は、日本の皇室における称号の一つであり、天皇の直系の男子後裔にあたる人物を示すために用いられます。 対比的に、「皇女」という言葉は天皇の娘を指すため、皇子は男性の皇族を、皇女は女性の皇族を意味するという違いがあります。これらの用語は、日本の皇室の構成員を表す際に特に使われるもので、皇室の伝統や継承に関連する文脈でしばしば見られます。
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「王子」と「皇子」の違い・使い分け!「おうじ」の同音異義語
その他「おうじ」の同音異義語
【王事】
【往事】
【往時】
【応治】
【押字】
【欧字】
おうしゅう(応酬・欧州・押収・奥州)
応酬(おうしゅう)の意味と使い方や例文
応酬 | 互いにやり取りや返しをすること。 |
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応酬という言葉は、人々が互いに行動や言葉を交換することを意味します。これは、会話や議論で相手の言葉に答えたり、何らかの行動に対して反応を返したりする行為を指します。 さらに、手紙や詩歌などの文芸作品の交換や、それに対する返答も含まれます。例えば、ある人が詩を送ったら、相手がそれに応えて新たな詩を送り返すような場合です。 また、応酬は物理的なやり取り、例えば酒席での杯を交わす行為や、スポーツや競技での攻防の応酬など、様々な状況に適用されます。この言葉は、単に行き来する行動や言葉だけでなく、相手の行動や挑戦に対して敏感に反応し、適切に対応する能力を含意しています。
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欧州(おうしゅう)の意味と使い方や例文
欧州 | ヨーロッパの略。 |
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欧州とは、ヨーロッパのことを指します。この言葉は、「欧羅巴」(ヨーロッパ)という言葉から派生しており、「欧羅巴州」の略称として用いられています。ヨーロッパ大陸やヨーロッパ諸国を指す際に欧州という表現が使われます。 つまり、欧州とはヨーロッパ大陸全体や、その地域に属する国々を総称する言葉として理解できます。
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押収(おうしゅう)の意味と使い方や例文
押収 | 裁判所や捜査機関が証拠や没収物を確保するための強制処分。 |
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押収は裁判所や捜査機関が証拠物や没収すべき物を確保し、占有する行為をいいます。 これには差し押さえ、提出命令、領置の三つの方法があり、強制的に行うものと任意に提出されたものを含みます。押収は、証拠を固めるためや違法行為に使われた物を取り上げるために実施されます。
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奥州(おうしゅう)の意味と使い方や例文
奥州 | 陸奥国の別称で、昔の白河関以北の地域を指し、現在の福島、宮城、岩手、青森の4県と秋田県の一部にあたる。また、岩手県内陸南部の市も指す。 |
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奥州は、日本の地理的な用語で、主に二つの意味で使われます。 まず、歴史的な文脈では、奥州は陸奥(むつ)国の別称や異称として知られています。これは、かつての日本で、現在の福島県、宮城県、岩手県、青森県の全域と秋田県の一部を含む広大な地域を指していました。この地域は、白河の関や勿来の関といった古い時代の関所から北に位置し、磐城、岩代、陸前、陸中、陸奥の五か国に分かれていたとされています。1869年には、これらの地域がさらに細かく分割されました。 また、現代では、奥州という名前は岩手県の内陸南部に位置する市の名前としても知られています。この市は、北上川の中流域にあり、稲作を中心とした農業や商工業が盛んな地域で、人口は約13万人です。 このように、奥州は日本の古い歴史と地理に深く根ざした用語であり、大きく分けて過去の広範な地域を指す歴史的な用語と、現代の特定の市の名前、の二つの意味を持っています。
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「応酬」「欧州」「押収」「奥州」の違い・使い分け!「おうしゅう」の同音異義語
おうじょ(王女・皇女)
王女(おうじょ)の意味と使い方や例文
王女 | 王の娘または皇族の女子。 |
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王女とは、基本的には王または帝王の娘を意味します。この用語は、広い意味で皇女(帝王の娘)を含むことがあります。また、もともと皇族の女性で内親王宣下(皇族女性に与えられる特別な称号)を受けていない人を指すこともあり、この場合は女王とも呼ばれます。 つまり、王女には王や帝王の直系の女性子孫を指す直接的な意味と、より広範な皇族の女性を含む意味の両方があると理解できます。一般的に「王女様」と呼ばれることもあり、敬意を表す表現です。これに対して男性の場合は「王子」という言葉が使われます。
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皇女(おうじょ)の意味と使い方や例文
皇女 | 天皇や皇帝の娘。 |
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皇女という言葉は、日本の天皇または皇帝の娘を指す言葉です。この用語には、「ひめみこ」「こうじょ」「おうじょ」といった読み方があり、これらはすべて天皇の娘を意味しています。 また、「内親王」という言葉も天皇の娘に対して用いられることがあります。「皇女」とは対照的に、天皇の息子は「皇子」と呼ばれます。用例として「大国の皇女」は、大きな国の天皇の娘、つまり重要な地位を持つ女性を示しています。 このように、皇女は日本の皇室における女性の高貴な地位を示す用語です。
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「王女」と「皇女」の違い・使い分け!「おうじょ」の同音異義語
おうしょう(王将・応召)
王将(おうしょう)の意味と使い方や例文
王将 | 将棋の最も重要な駒で、前後左右斜めに1マス動ける。この駒が動けなくなったら負け。王将と玉将があり、王将は通常上手または後手が持つ。 |
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王将は将棋における駒の一つで、ゲームにおける最も重要な駒です。これは将棋の主将にあたり、プレイヤーの目的はこの駒を守りながら相手の王将を攻めることにあります。王将は前後、左右、そして斜めに1マスずつ動くことができます。もし王将が相手に攻められて動けなくなる(つまり「王手」から逃れる手段がない)場合、そのプレイヤーはゲームに負けます。 将棋のセットには王将ともう一つ、玉将(ギョクショウ)と呼ばれる駒が含まれています。これら二つの駒は基本的に同じ動きをしますが、慣習的に先手または下手のプレイヤーが玉将を使用し、後手または上手のプレイヤーが王将を使用します。この区別は主に視覚的なもので、ゲームプレイに影響を与えるものではありません。 簡潔に言えば、王将は将棋ゲームの勝敗を左右する中心となる駒であり、他の全ての駒はこの王将を守るために動きます。王将が安全な位置に保たれている限り、プレイヤーはゲームにおいて有利な立場を保つことができます。
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応召(おうしょう)の意味と使い方や例文
応召 | 呼び出しに応じることで、特に軍務に就くため召集に従って指定地に行く行為を指す。 |
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応召は、呼び出しや召集に対して応じる行為を指します。この言葉は特に軍事の文脈で用いられ、在郷軍人が政府や軍からの召集命令に従って、軍務に就くために指定された場所に集まることを意味します。 具体的には、戦時や緊急時に予備役の兵士や以前の軍人が、国の呼びかけに応えて戦地に赴いたり、軍の任務に就いたりすることを表しています。この行為は、個人が国家の要請に対して責任を果たす形をとります。
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「王将」と「応召」の違い・使い分け!「おうしょう」の同音異義語
その他「おうしょう」の同音異義語
【応詔】
【応鐘】
【殴傷】
【鞅掌】
おうじょう(王城・往生)
王城(おうじょう)の意味と使い方や例文
王城 | 帝王が住む城、王宮、また都のこと。 |
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王城という言葉は、帝王が住む城、すなわち王宮を指します。この言葉は、王や皇帝が居住する宮殿や城を意味するだけでなく、その宮殿や城がある都市や地域をも指すことがあります。 つまり、王城は単に王が住む場所という意味に留まらず、その場所がある都市や地域全体を代表する象徴的な存在とも捉えられます。例えば、「王城の舞踏会」は、王宮で開かれる舞踏会を指し、それは王宮が社会的、文化的なイベントの中心地であることを示しています。
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往生(おうじょう)の意味と使い方や例文
往生 | この世を去って他の世界に生まれ変わること、特に極楽に生まれ変わること、死ぬこと、あきらめること、困り果てることを指す。 |
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往生という言葉には、いくつかの意味がありますが、その根底にあるのは「この世を去る」という共通の概念です。もともとは仏教用語で、現世を離れて他の世界、特に極楽浄土に生まれ変わることを指します。この極楽往生の概念は、死後の安寧や究極の平和への願いを表しています。 しかし、日常会話では往生は単に死ぬという意味で使われることが多いです。この使い方では、人がこの世を去ることを指しますが、必ずしも宗教的な意味合いを持たせているわけではありません。 さらに、往生には、困難な状況や抵抗をあきらめる、あるいはどうにも対処できなくなるという意味もあります。この場合、「往生した」と表現することで、ある状況や問題に直面して非常に困っている、あるいは解決策が見つからず閉口している様子を伝えます。 例えば、「停電で往生した」や「英語が通じなくて往生した」という表現は、それぞれ停電による不便さや言葉の壁による苦労を指しています。こうした用法では、生死に関わることではなく、日常生活の中での挑戦や困難に直面した時の心情を表すのに用いられます。 総じて、往生はその文脈によって多様な意味を持つ言葉です。その基本的な意味は「この世を去る」ことにありますが、死に限らず、困難な状況に対する人の反応や心境を表すのにも広く使われています。
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「王城」と「往生」の違い・使い分け!「おうじょう」の同音異義語
その他「おうじょう」の同音異義語
【皇麞】
おうしん(往信・往診)
往信(おうしん)の意味と使い方や例文
往信 | こちらから出す通信で、返事を求めるもの。 |
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往信は、基本的には「こちらから(返事を求めることもある)出す通信」を指します。これは、手紙やメールなどの形で相手に送るメッセージのことを言います。 通信の流れとしては、往信は発信者から受信者へ向けて送られるメッセージであり、それに対して受信者からの返事や応答を「返信」または「復信」と呼びます。 往信は、情報の伝達や連絡、質問など、さまざまな目的で用いられることがあります。たとえば、「往信用はがき」は、送り主が相手に何らかの情報を伝えるために使用するはがきを指します。
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往診(おうしん)の意味と使い方や例文
往診 | 医師が患者の家に行き診察すること。 |
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往診とは、医師が患者の家を訪れて診察を行うことを指します。これは、患者が病院やクリニックに行くことが難しい場合に選択される方法です。 患者の家で直接診察を受けることができるため、移動が困難な人や、重い病気で外出が難しい人にとっては非常に便利です。往診により、医師は患者の健康状態を観察し、必要な治療を行うことができます。 また、「往診を頼む」や「週一回往診してもらう」といった表現は、このような医療サービスを要求する際に使われます。 往診は、宅診とも呼ばれることがあり、どちらも医師が直接患者の居場所に訪れて医療サービスを提供することを意味します。
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「往信」と「往診」の違い・使い分け!「おうしん」の同音異義語
その他「おうしん」の同音異義語
【桜唇】
【鶯唇】
おうせい(王政・旺盛)
王政(おうせい)の意味と使い方や例文
王政 | 帝王や国王が行う政治や、その政治体制を指す。 |
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王政とは、帝王や国王、天皇などの君主が行う政治のことを指します。この政治形態では、君主が国の統治を担い、政策の決定や実行に直接関わります。 王政にはさまざまな形態があり、絶対王政のように君主が全ての権力を持つ場合や、君主と議会が権力を分け合う立憲君主制のような形態も含まれます。王政復古のように、歴史的に王政が廃止された後に再び王政を復活させる動きもあります。 主に、国の政治体制や統治形態を指す言葉として用いられます。
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旺盛(おうせい)の意味と使い方や例文
旺盛 | 活力や精力が非常に盛んな状態。 |
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旺盛という言葉は、気力や精力、活動力などが非常に盛んである状態や様子を表します。 この言葉は、元気や活力があふれていることを示し、例えば「元気旺盛」であれば、とても元気であること、「旺盛な食欲」であれば、食べることに対して非常に強い欲求があること、「旺盛な好奇心」であれば、新しいことを知りたいという強い願望があることを意味します。 このように、旺盛は、ある特定の特性や能力が通常以上に強く現れている状態を指し示す言葉です。
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「王政」と「旺盛」の違い・使い分け!「おうせい」の同音異義語
その他「おうせい」の同音異義語
【王制】
【横政】
おうたい(応対・横隊)
応対(おうたい)の意味と使い方や例文
応対 | 相手と受け答えすること。 |
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応対とは、相手がいる状況で、その人と交流する中で行われる受け答えや対話のことを指します。これは、来客があった時に彼らと話す行為、電話に出て会話をする場面、あるいは顧客や応募者など、さまざまな人とのやり取りの中で見られるものです。 要するに、人との間で行われるコミュニケーションの一形態であり、その中で相手に適切に反応し、対応する能力や行動を示すことを意味しています。
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横隊(おうたい)の意味と使い方や例文
横隊 | 横に並んだ隊形で、縦隊と対立する。 |
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横隊とは、隊列やグループが横方向に並んだ形を指します。つまり、参加者やメンバーが横に広がりながら一列に並ぶ隊形のことです。これは縦隊、つまりメンバーが縦方向に並ぶ隊形と対比されます。 縦隊が長い列を作るのに対して、横隊は幅広い列を作ります。例えば、「二列横隊」は、二人一組で横に並んだ状態を指し、全体としては幅が広くなります。横隊は、参加者が互いに視認しやすい配置であるため、情報の共有や協調行動に適している場合があります。
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「応対」と「横隊」の違い・使い分け!「おうたい」の同音異義語
その他「おうたい」の同音異義語
【黄体】
【横体】
【横帯】
おうだん(応談・黄疸・横断)
応談(おうだん)の意味と使い方や例文
応談 | 相談して決めること。 |
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応談という言葉は、相談に応じて決定を行うことを意味します。これは、特定の条件や価格などが最初から固定されているわけではなく、話し合いを通じて双方の合意に基づいて決めることを示します。 例えば、「価格応談」という表現は、価格が予め設定されているのではなく、買い手と売り手が話し合いを通じて価格を決定する余地があることを意味します。同様に、「ペット応談の物件」とは、ペットの飼育についてもオーナーとの相談によって決められることを示しています。 このように、応談は柔軟性と交渉を重視する概念であり、特定の事項について最終的な決定を話し合いによって行うことを強調します。
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黄疸(おうだん)の意味と使い方や例文
黄疸 | ビリルビンが血中や組織に増え、皮膚や粘膜を黄色くする症状で、肝機能異常、胆道閉塞、赤血球過剰破壊が原因。 |
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黄疸は、血液中や体の組織にビリルビンという色素が通常よりも多くなった状態を指します。ビリルビンが増えると、皮膚や粘膜が黄色く見えるようになります。この症状は、肝臓や胆道に何らかの問題がある場合や、赤血球が正常以上に壊れてしまうことによって起こります。 肝細胞がうまく機能しない、胆道が何らかの理由で詰まる、または赤血球が過剰に破壊されると、ビリルビンの量が増加し、その結果として黄疸が現れます。
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横断(おうだん)の意味と使い方や例文
横断 | 横に切ること、横または東西に通過すること、組織や地域の境界を越えることを指す。 |
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横断という言葉にはいくつかの意味がありますが、共通するのは「横方向への移動や切断」という概念です。最も基本的な意味では、何かを横に断ち切ることを指します。このアクションは物理的なものから抽象的なものまでさまざまなコンテキストで使用されます。たとえば、布や紙を横方向に切る行為がこれにあたります。 さらに、横断は道路、川、あるいは何らかの領域を一方の側から他方の側へ渡る行為も指します。これは歩行者が道路を横切る時に使われることが多く、横断歩道はこの用途で特によく知られています。 また、横断は大陸や大洋を東西の方向に通り抜けることも意味します。この場合、大陸横断鉄道や太平洋を横断する船の旅など、広範な地域を横方向に移動することを表します。 組織や地域の境界を超えて行われる活動についても横断という言葉が使われます。例えば、異なる部署間で人材やリソースを共有する取り組みなどがこれに該当します。この用法では、物理的な移動よりも、異なる分野や領域間の連携と交流を強調します。 総じて、横断は横方向への動きや連携、あるいは切断を意味する多用途の言葉であり、その使用は文脈によって異なります。
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「応談」「黄疸」「横断」の違い・使い分け!「おうだん」の同音異義語
その他「おうだん」の同音異義語
【黄丹】
おうとう(応答・桜桃)
応答(おうとう)の意味と使い方や例文
応答 | 問いかけや呼びかけに答えること、または刺激に対する反応を指す。 |
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応答という言葉は、質問や呼びかけ、あるいは入力や刺激に対して行われる反応や返答を指します。これは日常会話における質問への返答から、特定の技術的な文脈での反応(例えば、免疫応答やシステムからの反応)まで幅広い状況に適用される概念です。 簡単に言えば、応答は何らかのアクションやシグナル、質問に対して示される直接的な回答や反応のことを言い、これには無言の状態や物理的な反応も含まれる場合があります。 また、応答は、コミュニケーションの基本的な要素として、迅速さや適切な反応が求められる場合もあります。
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桜桃(おうとう)の意味と使い方や例文
桜桃 | 桜桃はバラ科サクラ属の落葉高木で、白い花を咲かせ、6月頃には赤い果実「さくらんぼ」が熟する。西アジア原産で、ナポレオンや佐藤錦などの品種がある。また、ユスラウメの別名や美人の唇のたとえとしても使われる。本来は中国原産のシナミザクラの漢名。 |
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桜桃は、バラ科サクラ属に属する落葉高木または小高木で、その果実は一般に「さくらんぼ」として知られています。この植物は、晩春に葉よりも先に白い花を咲かせ、夏になると球形で紅色の果実が熟します。桜桃には多くの品種があり、ナポレオンや佐藤錦などが特に有名です。原産地は西アジアであり、冷涼な地域を好む特性があります。日本には明治初期に導入されました。 桜桃の名前は、本来は中国原産のシナミザクラという別種の植物の漢名ですが、現在ではセイヨウミザクラ(西洋実桜)を指すことが多く、その実も同様に指します。また、桜桃はユスラウメと同義で使われることもあります。さらに、美人や美人の唇を形容するためにも使用される言葉です。 この植物は食用になる果実をつけることから、果樹としても広く栽培されています。六月頃に赤く熟したさくらんぼは、見た目が美しく、食味も良いため、多くの人々に親しまれています。また、詩や文学の中でその美しさが讃えられることもあります。
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「応答」と「桜桃」の違い・使い分け!「おうとう」の同音異義語
その他「おうとう」の同音異義語
【王統】
【黄桃】
おうぶん(応分・欧文)
応分(おうぶん)の意味と使い方や例文
応分 | 身分や能力にふさわしいこと、またそのさま、分相応を指す。 |
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応分という言葉は、身分や能力に見合った、ふさわしいことや状態を指します。これは、個人の地位や能力に応じた適切な行動や負担、寄付などを意味しています。 例えば、「応分の寄付」では、その人の経済的な立場に応じた適切な寄付をすること、「応分の負担をする」では、自分の能力や立場に見合った責任や負担を受け入れることを示します。「各自が応分に責任を果たす」の場合も、個々人が自分の立場や能力に応じて適切な責任を果たすことを意味しています。対義語として「過分」があり、これは自分の身分や能力を超えた、不相応なことを指します。 つまり、応分は、自分にふさわしい範囲内での行動や貢献を意味する言葉です。
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欧文(おうぶん)の意味と使い方や例文
欧文 | ヨーロッパや欧米諸国で使われる言語の文字や文章で、特にローマ字を指す。 |
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欧文とは、ヨーロッパおよび欧米諸国で使用されている言語による文章や、そのために使われる文字のことを指します。特に、ローマ字(ラテンアルファベット)を用いた文章や文字を意味することが多いです。 この用語は、ヨーロッパ諸国の言語で書かれた文書、あるいはそれらを記述するための文字体系全般に適用されます。例として、「欧文タイプ」はヨーロッパ式のタイプセットやフォント、「欧文直訳体」はヨーロッパ言語からの直訳文体、「欧文活字」はローマ字を用いた印刷文字を指します。 これらは、欧米諸国で広く用いられているローマ字を基にした表記や表現方法に関連しています。
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「応分」と「欧文」の違い・使い分け!「おうぶん」の同音異義語
その他「おうぶん」の同音異義語
おうよう(応用・鷹揚)
応用(おうよう)の意味と使い方や例文
応用 | 得た原理や知識を具体的な事例や他分野に適用すること。 |
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応用とは、学んだ原理や知識を具体的な事例や異なる分野の問題に適用し、実際に使うことを意味します。この過程では、既に得た理論を特定の状況や新しい課題に合わせて調整し、実用化することが含まれます。 たとえば、物理学のてこの原理を建築設計に適用したり、磁石の性質を利用して新しい機械を開発するなど、学んだ知識を生活や他の科学分野で活用することです。 応用は、単に理論を学ぶだけでなく、それを実生活の様々な場面で使いこなす能力を指し、応用が利く技術や知識は、多方面での使用が可能であり、その範囲が広いことを意味します。
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鷹揚(おうよう)の意味と使い方や例文
鷹揚 | 鷹が広い空を悠々と飛ぶ様子から来ており、余裕を持って小さなことに囚われず、ゆったりと振る舞う様を指す。 |
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鷹揚という言葉は、鷹が広々とした空を悠々と飛んでいる様子から来ています。この言葉は、何ものにも束縛されず、恐れることなく悠然としている様子や、ゆったりと落ち着いており、大らかな振る舞いを指します。 目の前の小さな問題に拘泥せず、余裕を持って物事を捉えることを表現する際に使われます。また、この言葉は、おっとりとしていて上品な雰囲気を持つことも意味します。 例えば、「鷹揚に構える」や「鷹揚な態度」という表現は、落ち着いて余裕を持って事に当たる様子を示しています。
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「応用」と「鷹揚」の違い・使い分け!「おうよう」の同音異義語
その他「おうよう」の同音異義語
おばな(尾花・雄花)
尾花(おばな)の意味と使い方や例文
尾花 | ススキの別名で、花穂を指す。形が動物の尾に似ているからこの名がついた。秋に関連し、色目の名でもあり、表は白、裏は薄はなだ色で秋に用いる。 |
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尾花という言葉には、主に二つの意味があります。まず第一に、この言葉はススキの花穂、またはススキそのものを指す言葉として用いられます。ススキは、その花の形が獣の尾に似ていることから、この名前がつけられました。特に秋の季節に関連づけられることが多く、日本の古典文学では秋の象徴として詠まれることがあります。 第二に、尾花は襲(かさね)の色目の名前でもあります。襲とは、重ね着した衣服の色の組み合わせを指す言葉で、尾花の場合、表が白、裏が薄はなだ色(淡い青緑色)の組み合わせを意味します。この色の組み合わせは特に秋に用いられることがあります。 これらの意味から、尾花は自然の美しさを象徴するものとして、また、日本の伝統的な色彩感覚を反映する文化的な要素として、日本の言葉や文化に深く根ざしていることがわかります。
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雄花(おばな)の意味と使い方や例文
雄花 | 雄しべがあり雌しべがない花で、雌性生殖機能が退化した花も含む。カボチャ、キュウリ、マツ、イチョウなどに見られる。 |
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雄花とは、植物の花の中で、雌しべがなく、雄しべのみを持つ花のことです。これは単性花の一種で、雄性の生殖機能を担います。雌性生殖機能を持たないため、これらの花は種子や果実を生産することはありません。 雄花は、カボチャ、キュウリ、マツ、イチョウなど多様な植物に見られ、雌花(雌しべのみを持つ花)と対比されます。このように、雄花は植物の生殖過程において重要な役割を果たし、種の繁殖に貢献するための花粉を提供します。
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「尾花」と「雄花」の違い・使い分け!「おばな」の同音異義語
おんし(恩師・恩賜)
恩師(おんし)の意味と使い方や例文
恩師 | 受けた教えや恩義のある先生を敬う言葉。 |
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恩師とは、教えを受けたり、学問や技術などで恩義を感じる先生のことを指します。この用語は、その教師に対して感謝や尊敬の念を込めて使われることが多く、単に知識を伝える人を超えた、人生において重要な影響を与えた人物に対して用いられます。 恩師は、生徒が学ぶ上での指導者であり、導き手としての役割を果たすだけでなく、人としての成長に対しても大きな影響を与える存在です。「恩師に感謝を伝える」という用例は、その教師に対して深い感謝の意を示す行為を表しており、教育的な関係を超えた深い絆を象徴しています。
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恩賜(おんし)の意味と使い方や例文
恩賜 | 尊敬する教師や指導者を意味する。 |
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恩賜とは、天皇や君主から与えられる特別な恵みや贈り物のことを指します。これは、国や君主からの感謝や尊敬のしるしとして授けられるもので、公式な場や特定の人々に対して行われることが一般的です。 恩賜には様々な形がありますが、例えば、特別な衣服、公園の名誉、またはタバコなどが含まれることがあります。これらは単に物質的な贈り物にとどまらず、それを受け取ることは大きな名誉とされ、受け取った人々や団体にとっては、その地位や功績が認められた証となります。
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「恩師」と「恩賜」の違い・使い分け!「おんし」の同音異義語
その他「おんし」の同音異義語
【御師】
【蔭子】
おんしつ(音質・温室)
音質(おんしつ)の意味と使い方や例文
音質 | 音や声の性質で、特に音響機器による音の品質を指し、良し悪しの評価が伴う。 |
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音質とは、音や声の性質や質を指します。これは、音の特徴や特性を表す言葉であり、特に音響機器如マイクロホン、アンプ、スピーカーなどによって伝送されたり再生されたりする音の品質に関連して使われることが多いです。 音質は、その音がどのように聞こえるか、つまりクリアさ、深み、鮮明さなどのさまざまな側面を含んでおり、一般的に良い音質とは、聞き手にとって快適で、音の細部までクリアに再現されるものを指します。 逆に、悪い音質は、音が歪んでいたり、ノイズが多かったりすることで、聞き手にとって不快感を与えるものです。例えば「高音質」という言葉は、非常にクリアで、細部まで鮮明に再現される音の品質が高い状態を示します。
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温室(おんしつ)の意味と使い方や例文
温室 | 内部温度を調節して植物を栽培するガラスやビニール張りの建物。 |
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温室は、植物の成長を促すため、または寒い気候から保護するために内部の温度を一定または高く保つことができる設備を備えた建物です。 このような建物は、通常、ガラスやビニールで覆われており、暖房や換気の装置が設けられています。温室の利用により、暖かい地域の植物を育てたり、通常の季節外れに植物を開花させたり結実させたりすることが可能になります。 また、温室は特定の植物を促成栽培するためにも使用されます。「温室栽培」とは、このような環境下で植物を栽培することを指し、「温室育ち」という表現は、保護された環境で育った人や物に対して使われることもあります。
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「音質」と「温室」の違い・使い分け!「おんしつ」の同音異義語
その他「おんしつ」の同音異義語
おんしゃ(恩赦・御社)
恩赦(おんしゃ)の意味と使い方や例文
恩赦 | 犯罪者に対して刑罰を軽減または免除する処分で、大赦、特赦、減刑、刑の執行免除、復権の五種類がある。通常、国家的慶事の際に内閣が決定し、天皇が認証する。 |
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恩赦とは、犯罪者に対して国家が刑罰権の全部または一部を消滅させる処分のことを指します。これは、行政権によって行われ、確定した刑の内容を軽減や免除する形で実施されます。 恩赦には大赦、特赦、減刑、刑の執行免除、および復権の五種類があり、国家的な慶事の際によく行われます。この制度は、奈良・平安時代には天皇の権限で慶事や凶事に際して行われた長い歴史があり、現在では内閣が決定し、天皇が認証することで実施されます。 恩赦は、刑罰を軽減することで、個人の更生を促し、社会復帰を支援する目的もありますが、その根本には国家による慈悲や恩恵の精神があります。
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御社(おんしゃ)の意味と使い方や例文
御社 | 内部温度を調節して植物を栽培するガラスやビニール張りの建物。 |
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御社という言葉は、相手の会社や神社に対する尊敬の意を表す日本語の表現です。これは、ビジネスの文脈や公式のやり取りにおいて、相手方の組織を敬う際に使用されます。同様の言葉として「貴社」がありますが、「貴社」は主に書面で用いられるのに対し、御社は口頭でのやり取りにおいても使われます。 この用語を使用することで、相手方に対する敬意を示し、ビジネス関係における礼儀正しいコミュニケーションを図ることができます。たとえば、「御社内」という表現を使うことによって、相手の会社内部に関連する事項を尊重の念を込めて言及することができます。
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「恩赦」と「御社」の違い・使い分け!「おんしゃ」の同音異義語
その他「おんしゃ」の同音異義語
【温藉】
おんしょう(温床・恩詔)
温床(おんしょう)の意味と使い方や例文
温床 | 苗を早く育てるために温度を人工的に高くした苗床や、悪い結果を生じやすい環境を指す。 |
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温床という言葉には、二つの主な意味があります。まず第一の意味は、苗を早く育てるために人工的に温度を高くした苗床を指します。これには、わら、落ち葉、ビニール、ガラスなどを使って覆い、内部を堆肥の発酵熱や電熱で温める方法が含まれます。このような温床は、苗の促成栽培や寒害からの保護に用いられます。 第二の意味では、ある(多くの場合は悪い)傾向や風潮が育ちやすい環境を指します。この文脈では、「非行の温床」や「悪の温床」といった表現で、特定の結果を生み出しやすい事柄やその環境を説明するのに使われます。つまり、物理的な苗床だけでなく、比喩的な意味でも使用され、特定の状況や環境が特定の行動や思考を促進する場としての温床という概念を示します。
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恩詔(おんしょう)の意味と使い方や例文
恩詔 | 慈悲深い命令やありがたい言葉を指す。 |
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恩詔は、古代の日本において、天皇が発する慈悲深いお言葉や命令を指します。これは、情け深い心からの指示や、民への慈しみや恩恵を表すもので、ありがたいお言葉や、人々に対する恩恵の仰せとして発されました。 例えば、「承平七年四月七日の恩詔に依って、罪に軽重無く」という用例では、恩詔がどのように使われていたかを示しており、この場合、恩詔によって罪の重さにかかわらず、ある種の寛容や赦しの措置が取られたことを意味しています。 つまり、恩詔は天皇による慈悲や寛大さの象徴であり、その時々で人々に対して特別な恩恵を与えるために用いられたものです。
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「温床」と「恩詔」の違い・使い分け!「おんしょう」の同音異義語
その他「おんしょう」の同音異義語
おんたい(御大・温帯)
御大(おんたい)の意味と使い方や例文
御大 | 「御大将」の略で、集団や団体のリーダー、一家や店の主を親しく呼ぶ言葉。 |
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御大という表現は、「御大将」の略であり、一般的には仲間や団体の首領、一家や店の主人など、リーダーシップを担う人物を尊敬や親しみを込めて呼ぶ際に用いられます。 この言葉は、その人が持つ位置づけや役割に敬意を表しつつ、親密さや愛情を示すニュアンスを含んでいます。例えば、「いよいよ御大のお出ましだ」という用例では、重要な場面でリーダーが登場することを期待し、尊敬と親しみを持ってその瞬間を迎える様子を表しています。
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温帯(おんたい)の意味と使い方や例文
温帯 | 熱帯と寒帯の間の地帯で、気候は温暖湿潤、四季の区別がある。 |
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温帯とは、熱帯と寒帯の間に位置する地域を指します。この地帯は気候的には温暖湿潤であり、四季の区別がはっきりしています。 ケッペンの気候区分では、最も暖かい月の平均気温が摂氏10度以上、最も寒い月の平均気温が摂氏-3度以上18度以下の地域を温帯としています。この定義によると、温帯は広義には摂氏-3度以下の亜寒帯を除いた地域を含みますが、狭義には亜寒帯を除いた地域を指します。 また、温帯の地理的な範囲は緯度で見ると、23.27度(回帰線)から66.33度(極圏)の間に位置し、一般には緯度30度から50度の地帯とされています。温帯低気圧のように、この地域の気象現象は四季によって大きく変わる特徴があります。
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「御大」と「温帯」の違い・使い分け!「おんたい」の同音異義語
その他「おんたい」の同音異義語
おんちょう(音調・恩寵)
音調(おんちょう)の意味と使い方や例文
音調 | 音の高低、話し言葉のアクセントやイントネーション、詩歌の韻律、音楽の旋律を指す。 |
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音調という言葉は、音の高さや調子に関連する複数の意味を持ちます。一般的に、音の高低を示すことを意味しますが、その使用は文脈によって異なります。 話し言葉では、声の高さの配置、つまりアクセントやイントネーションを指し、特に高さアクセントの配置の仕方を表します。詩歌や文学では、韻律や詩のリズムを示すために使われます。音楽では、旋律や曲の流れを表す言葉として使用されます。 つまり、音調は、単に音の高低だけでなく、音を使った表現の「調子」や「流れ」を広く指す言葉として理解することができます。
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恩寵(おんちょう)の意味と使い方や例文
恩寵 | 神や君主からの愛や恵み、特にキリスト教では人類に対する神の無償の賜物を指す。 |
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恩寵という言葉は、一般的には恵みや慈しみという意味を持ち、特に愛や好意を示す上位者、例えば神や君主から与えられる特別な恵みを指します。この恩恵は、受け手が特に何かをしたわけではないにも関わらず、与えられるものであり、その無償の性質を強調します。 キリスト教の文脈では、恩寵はさらに特定の意味を持ちます。それは、人類が罪深い存在であるにもかかわらず、神が人類に対して示す無償の愛や恵みを指し、この恵みによってのみ、人間は救済されるとされています。つまり、人間の行動や業績によらず、神の愛によって与えられる救いのことを言います。この概念は、キリスト教神学の中心的な要素の一つであり、人間と神との関係を根底から定義づけています。 このように、恩寵は単なる恵みや好意を越え、特にキリスト教においては神の無償の恵みと救い、人間と神との深い関係性を象徴する重要な概念です。
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「音調」と「恩寵」の違い・使い分け!「おんちょう」の同音異義語
その他「おんちょう」の同音異義語
おんど(音頭・温度)
音頭(おんど)の意味と使い方や例文
音頭 | 一人が歌い出して他の人を導くこと、またはその人を指す。それと同時に、大勢で歌い踊る民俗舞踊や、人々をまとめて行動を促す行為も指す。 |
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音頭は、大勢で歌う際に一人がリードして調子を合わせる行為や、そのリーダーを指します。この用法は、日葡辞書にも見られる伝統的なものです。また、音頭は人々が後に続くように先導することも意味し、例えば上司が乾杯の際に音頭を取る場合などがあります。 さらに、音頭は民俗舞踊やその歌を指すこともあり、大勢が歌い踊る一種の文化行事としての側面も持ちます。この形式では、独唱と斉唱が交互に行われ、歌詞は音頭取りが歌い、他の参加者は囃子詞を歌うように進化してきました。木遣り唄や盆踊り唄などがこの例にあたります。 音頭はまた、何かを始める際に人々をまとめて導く役割を意味し、自治会長が寄付を募る際に音頭を取るなどの文脈でも用いられます。
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温度(おんど)の意味と使い方や例文
温度 | 物体の暖かさや冷たさを数値で表し、分子や原子の平均運動エネルギーに比例する。セ氏やカ氏、絶対温度で測定される。 |
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温度とは、物体の暖かさや冷たさを示す尺度です。これは、物体が持つエネルギーの状態を数値化したもので、物体内の分子や原子がどれだけ活動的に動いているか、その平均的な運動エネルギーによって定義されます。 私たちが日常的に使用する温度計は、主にセ氏温度やカ氏温度の目盛りを用いて温度を測定しますが、科学の世界ではより正確な測定のために絶対温度(ケルビン)が使われます。 温度は、物理的には熱がどのように移動するかの傾向を示し、熱平衡の状態や熱エネルギーの分布を理解するのに役立つ重要な概念です。二つの物体が接触した場合、温度が高い方から低い方へ熱エネルギーが移動し、最終的には両方の物体の温度が等しくなります。
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「音頭」と「温度」の違い・使い分け!「おんど」の同音異義語
おんびん(音便・穏便)
音便(おんびん)の意味と使い方や例文
音便 | 発音しやすさから単語の中や末尾の音が変わる現象で、イ音便、ウ音便、撥音便、促音便の4種類がある。 |
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音便は、日本語の発音をしやすくするために、単語の中や最後の音が他の音に変化する現象を指します。この変化は、言葉を話す上での便宜を図るために自然に起こり、語中や語尾の音が省略されたり、別の音に変わったりします。音便には主に四つの種類があります:イ音便、ウ音便、撥音便、促音便です。
これらの音の変化は、話しやすさや流暢さを促すために自然に生じるもので、日本語の音韻学における重要な特徴の一つです。
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穏便(おんびん)の意味と使い方や例文
穏便 | 物事をおだやかにかど立てずに行うことや、手軽で都合の良いさまを指す。 |
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穏便という言葉は、主に物事をおだやかに、かどだたずに処理する様子を指します。この用語は、特に事件や問題を扱う際に内々で、表立たない方法で対応することを意味することが多いです。 また、手軽で都合がよいという意味も含まれています。つまり、穏便は、事を大ごとにせず、スムーズかつ柔軟に解決しようとする姿勢や方法を表す言葉なのです。
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「音便」と「穏便」の違い・使い分け!「おんびん」の同音異義語
おんぷ(音符・音譜)
音符(おんぷ)の意味と使い方や例文
音符 | 音楽で音の長さと高さを示す記号、文字の発音を表す補助符号、または漢字で音を示す部分を指す。 |
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音符にはいくつかの異なる意味がありますが、主に3つの用途で使われます。
これらの意味は、使用する文脈によって異なりますが、共通しているのは「音」に関連する何らかの情報を伝達するための記号や要素であるという点です。音楽では音の高さや長さを表し、言葉では発音を正確に伝え、漢字では字の読み方の手がかりとなります。
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音譜(おんぷ)の意味と使い方や例文
音譜 | 楽譜のことで、楽曲を記号で表したもの。明治末期の日本ではレコード盤の呼び名でもあった。 |
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音譜という言葉は、基本的に音楽の譜つまり楽譜を指します。これは楽曲を特定の記号や方法で書き記したもので、音符やリズムなどを用いて音楽を視覚的に表現したものです。音楽家や演奏者がこれを読むことで、作曲者が意図した通りに楽曲を演奏することが可能になります。 また、歴史的な背景から、明治時代の末期には音譜という言葉がレコード盤を指すためにも使われました。これは当時、音楽を物理的な媒体に記録し、保存・再生する新しい技術としてレコードが登場したことによります。そのため、「音譜盤」という言葉でレコード盤を指していたのです。 用例にあるように、「音譜が読める」は楽譜を読み解く能力を持つこと、「音譜に瑕(きず)をつけたりする」は楽譜やレコード盤に物理的な損傷を与える行為を意味します。これらの表現は、音楽の記録や再生に関連した具体的な行為や能力を指す際に用いられます。
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「音符」と「音譜」の違い・使い分け!「おんぷ」の同音異義語
おんりょう(音量・怨霊)
音量(おんりょう)の意味と使い方や例文
音量 | 音の大きさや強さ、音声学では音の長短を指す。 |
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音量とは、音の大きさや強さを指します。日常生活でよく使われる「ボリューム」という言葉と同じ意味を持ちます。音量の調整は、テレビやラジオ、音楽プレイヤーなどでよく行われます。 「音量を絞る」とは、音を小さくすることを意味し、「音量を上げる」とは、音を大きくすることを意味します。また、音量が豊かな歌手とは、声の大きさや強さに幅がある歌手のことを言います。音声学では、音量は音の長短の度合いを指すこともありますが、一般的には音の大きさを指すことが多いです。
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怨霊(おんりょう)の意味と使い方や例文
怨霊 | うらみを持ち、たたりを行う死霊や生霊。 |
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怨霊という言葉は、深い恨みや不満を抱いた人が死後になってもその感情を持ち続け、生きている人々に対して何らかの形で害や不幸をもたらす霊魂を指します。 この概念は、死んだ人が抱いていた強い怨みが、死後も解消されずに存在し続け、その怨念が具現化したものと考えられます。怨霊は、自身が生前受けた仕打ちや不公平に対する復讐や報復のために、生きている人間に災いをもたらすとされています。 彼らは自らの不満や恨みを晴らすために、様々な形で現世に影響を及ぼすと言われており、「怨霊の祟り」という表現は、そうした霊によって起こされる不幸や災害を示す際に用いられます。
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「音量」と「怨霊」の違い・使い分け!「おんりょう」の同音異義語
その他「おんりょう」の同音異義語
【温良】