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「横着」の意味と使い方や例文!「横着するな」は方言?(類義語・対義語)

横着の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
横着

【読み方】
おうちゃく

【意味】
①すべきことを故意に怠けること。できるだけ楽をしてすまそうとすること。また、そのさま。
②わがままで、ずうずうしいこと。ずるいこと。また、そのさま。

二字熟語の博士
「横着」という言葉は、自分がすべきことを怠けて楽をしようとする行為、またはずうずうしく、ずる賢い行動を指すんだよ。
助手ねこ
ほな、それは「面倒なことは避けて楽したいな~」って思う行動やな。

あるいは、「ずうずうしくてちょっとズルい」みたいなことをすることもいうんやな。どっちも、ちょっと人から見たら「それなんかイカンで~」って思われる行動やな。

【語源・由来】
「横」は「ほしいまま。かって気まま。」
「着」は「決まりがつく。落ちつく。」

【類義語】
怠慢、怠惰、無精

【対義語】
勤勉

横着(おうちゃく)の解説

カンタン!解説
解説

「横着」っていう言葉は、自分がすべきことをわざと怠けること、またはなるべく楽をしたいと思って行動することを表しているんだよ。それと同時に、自分勝手な行動や図々しさを指すこともあるんだ。

たとえば、「横着を決め込む」っていう表現は、自分がすべきことを怠けることを決心する、つまり、やるべきことをしないで楽をしようとすることを決めるという意味だよ。

また、「横着なやりかた」は、何かをするときに、楽をしようとする、つまり時間や労力をかけずにやろうとする方法を指しているんだ。

そして、「横着して連絡しない」は、連絡するべきなのに、それを面倒くさがってやらない、つまり連絡を怠る行動を表しているよ。

二つ目の意味では、「中には横着で新しそうなのを選って穿く人もある」〈鴎外・百物語〉という文は、自分勝手に新品を選んで着る人がいる、という意味だよ。この場合の「横着」は、自分の都合で勝手に行動すること、つまり自分だけの利益を考えて行動することを指しているんだ。

だから、「横着」っていう言葉は、自分が楽をしようとしたり、自分だけの利益を考えて行動したりすることを表すんだよ。

横着(おうちゃく)の使い方

ともこ
健太くんが、休みの日に朝早くから起きて仕事をしているわ。
健太
たまには早起きもいいもんだね。
ともこ
横着者の節句働きね。明日は槍でも降るのかしら。
健太
そんなにめずらしがらなくてもいいじゃないか。

横着(おうちゃく)の例文

例文
  1. 足でドアを閉めるなんて横着者だな。
  2. 横着して、夕食は宅配ピザを頼んだ。
  3. 健太くんは、横着を決め込んだ。
  4. 横着な彼は、布団を畳まないので万年床になっている。
  5. 横着をして手を抜くから痛い目を見るんだ。

横着の文学作品などの用例

  1. ・・・そして、くもは、横着者であって、かや、はえがこないときは、根もと・・・ 小川未明くもと草

  2. ・・・男は少し変りもので、横着もので、随分人をひやかすような口ぶりをす・・・ 国木田独歩女難

  3. ・・・「嘘言え、横着をしてもっと上流の方を廻らんからだ」「大人、行った・・・ 黒島伝治国境

「横着するな」は方言?

横着」は、「横着するな」という表現で使うことがあります。

横着するな」は、怠けるな、手を抜くなという意味で一般的に使われます。

しかし、

  • 山口県では、「横着」は、生意気なこと。横柄なこと。口答えすること。
  • 長崎県では、「あいつ横着か」で、態度が大きく無礼な人。
  • 愛知県では、「横着い」で、いい加減な。いたずらな。乱暴な。なまけものの。

というように、方言として違う意味で使われる地方があります。

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