依然の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
依然
【読み方】
いぜん
【意味】
もとのままであるさま。前の通りであるさま。
つまり、ある状況が変わらずにそのまま続いてるという意味なんやな。
【語源・由来】
「依」は「そのまま。もとのまま。」
「然」は「状態を表す形容詞のあとに添える語。」
【類義語】
やはり、相変わらず
【対義語】
突然
依然(いぜん)の解説
「依然」っていう言葉は、何かが前と同じように変わらず続いていることを示すんだよ。
例えば、「依然として不景気だ」っていう文は、今も前と同じように経済が良くなっていない、つまり不景気が続いているっていう意味だよ。
「旧態依然たる生活」っていうのは、古いやり方や生活様式がまだそのまま続いている、つまり新しく改善したり変えたりしていないっていうこと。
また、「台風は依然南方洋上にいすわっている」っていう文は、台風がまだ南の海上にあって、その位置が変わっていない、つまり移動していないという意味だよ。
だから、「依然」っていう言葉は、何かが前と同じ状態で変わらないで続いているときに使う言葉なんだよ。ちょっと難しいかもしれないけど、要は「前と変わらないよ、そのままだよ」っていうことを表しているんだね。
依然(いぜん)の使い方
依然(いぜん)の例文
- 依然として直らない。
- 依然として株価の低迷が続く。
- 問題は依然未解決のままだ。
- 健太くんは依然として素行が改まらない。
- 彼の身元は依然分かっていない。
依然の文学作品などの用例
「依然」と「以前」の違いを解説
「依然」に似ている語に「以前」があります。
「以前」は
①それより前。その前。(例:室町時代以前の作。)
②往時。むかし。かつて。(以前会ったことがある。)
③文書類で2か条以上を承けていう語。
という意味です。
「依然」はもとのまま変わらない状態をいうのに対し、「以前」は過去や前の段階のことをいうので意味が異なります。
一方、「以前」は時を表す言葉で、その時よりも前、今より前の時点、ある状態に達する前の段階、というように使われるんだよ。
「以前」は、時刻や時間のことを指してるんやな。その時点よりも前、つまり、ある時間や出来事から見て前ってことやな。それぞれ使い方がちゃうから、うまく使い分けなアカンな。